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前回のASEANデジタルマーケティング最前線 Vol.1で、「Fun! Japan」を展開する中で得たエンゲージメントを構築するために必要な7つのポイントをご紹介しました。Vol.2では、その中の1要素であるメディア・タッチポイントに焦点を絞り、デジタルマーケティング成功の秘訣をご紹介します。
ソーシャルリスニング、ブランディング、EC、消費者のプロファイル化などのあらゆるマーケティング活動を実施するのに、企業は消費者との様々な接点を持たなければなりません。店舗、POSにおける従来型接点は言うまでもなく、デジタルデバイスやデジタルサービスが普及している現在、インターネット上での接点をどう構築していくかがデジタルマーケティング成功のための大切なポイントとなります。Fun! Japanユーザーのアンケートでも、スマートフォンの利用回数が1日に10回以上の人が、タイで92.1%、インドネシアで81.2%、マレーシアで57.1%、という結果が出ています。今まさに、デジタルを介し、ASEAN地域の消費者にリーチ、ブランディング、売り込みができる時代になっているのです。
デジタルマーケティングにおいて、メディア・タッチポイントは3つのカテゴリに分類され、それぞれの主要な特徴をもっています。
ユーザーとのエンゲージメントを高めるための道筋として、ペイドメディアから一気に攻略する手法と、アーンドメディアからオウンドメディア、ペイドメディアと段階的に攻略する手法が存在します。一般的には、前者が潤沢なマーケティング予算がある企業、後者がそうでない企業のマーケティング戦略と言われています。
デジタル領域において重要なオウンドメディアとアーンドメディアについてご紹介します。
デジタルマーケティングにおいて最重要なメディアと言っても過言ではありません。自社に興味をもったユーザーへダイレクトにリーチでき、よりメリットのある詳しい情報を提供することで購買に直接結びつきやすいメディアとなります。また、メールマーケティングはFacebook, Twitter等と異なり、第3者のメディアアルゴリズム、ポリシーには左右されません。
メールマーケティングと同様、自社ウェブサイトも第3者のメディアアルゴリズム、ポリシーには左右されません。投稿できるコンテンツ種類、頻度、テーマの制限もなく、自由にカスタマイズできます。既存や潜在顧客を掴めるためには、必要不可欠なタッチポイントです。
情報量の多いメッセージを伝達するためのメディア。動画は画像に比べ、ユーザーに与える情報量が多いため、新しいサービス、ニッチな商品、複雑な仕組を持っているサービスを紹介するのに有効的です。
画像、動画など、クリエイティブ中心でメッセージが伝達され、ブランディングよりのメディア。ファッション、食、旅行など、おしゃれで、質の高いコンテンツを配信することで、ブランディングを効果的に行えます。
ショートメッセージで高頻度に情報を伝達するためのメディア。他のメディアと異なり、1日5回以上投稿しても、エンゲージメントレベルが下がらず、ユーザーとこまめかつカジュアルにコミュニケーションが図ることができます。また匿名性のユーザーが多いため、バズが発生しやすいメディアです。ユーザーとのエンゲージメント、バズを発生させるのに有効的です。
実名制でターゲティング制度が高く、ASEANのユーザーが主流で活用するメディア。年齢ターゲティング、ロケーションターゲティング等、様々なターゲティング機能を所有しており、思い描いたペルソナ像に向けたマーケティングが可能。広告費費用対効果の非常に高いメディアです。ASEANでは、下記弊社調査にも見られるように、日本よりはるかにFacebookに敏感。広告に対する感度も高く、口コミの意欲も高いです。
また、他のSNSと比べて、ASEANでは、ユーザー数は最も多いメディアです。
上記特徴を考慮して、Fun! Japanはメディアとして、ウェブサイト、メールマーケティング以外に、Facebookに力を入れ、アクティブなメディアを保有しています。
メディアを保有することだけで、魅力的なコンテンツがなければ、消費者との有意義なエンゲージメントが生まれず、多くの消費者との関心を惹くことができません。次回の記事では、メディアの中身となる「コンテンツ制作」のノウハウをご提供していきます。