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すでにFun! Japan Labの記事でもお伝えしたとおり、Fun! Japanでは、インドネシア・タイ・マレーシア・台湾の4ヶ国を対象に、Facebook390万人のファンと会員42万人のユーザーを抱えています。
そしてこれらの会員は、「日本好き」の人達が多くを占めていて、マーケット全体と比較しても、日本に対する好感度は80%以上と非常に高い状況になっています。
そのような日本好きの会員が、一定期間にFun! Japanサイトへアクセスした結果がこちら。
黄色の点1つ1つが会員それぞれの位置情報を示しているのですが、各国全土はもちろんのこと、特に各国の首都圏から数多くの人がサイトを訪問していることが分かります。
※位置情報は、各国からパーミッションを得られたユーザーのみになります。
細かいデータを数多く蓄積しているFun! Japanでは、このアクセス状況からさらに都市ごとのニーズや傾向を探ることも可能です。
最新の東南アジアの状況はどうなっているのか、そしてどういった人がアクセスしているのか、簡単にその概況を見てみましょう
東南アジアの平均年齢は、20歳代から30歳代前半。
それを反映するかのように、台湾を除く3ヶ国は20歳~30歳代に会員が集中していることが分かります。
では、若い層が故に所得も少ないのでしょうか? いえいえ、アジア新興国は、「年齢が若い = 所得が少ない」、という日本の一般的な常識が通用しない国。
それは一定の支出を必要とする訪日経験からも伺うことができます。
都市ごとの訪日旅行の経験者の割合ですが、インドネシアを除く3ヶ国では50%近くの会員が「訪日旅行経験者」という状況になっています。
また、インドネシアもマーケット全体と比較すると訪日経験の割合は高く、「日本に旅行することが可能な一定以上の所得層」がたくさんFun! Japanに集まっていると言えます。
また、この所得に関する傾向はもう一つの視点からも伺うことができます。
台湾を除く3ヶ国では、まだまだバイクがたくさん走っているというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、近年ではこれらの写真のように、都市部は自動車で溢れています。
自動車を購入するためには、日本と同様、それなりの収入が必要。
Fun! Japanの会員を、この「自動車の保有(過去保有していた人も含む)」という視点で切り分けると、地域差は多少あるものの、特に都市部では半分以上のユーザーが「自動車を保有している、あるいは保有していた」という状況になっているのです。
以上、国や都市ごとの概況をいくつかの視点で紹介しましたが、Fun! Japanのユーザーは、「日本好き」というセグメントに加えて「比較的アッパーミドルが多い」という傾向が強いことも理解いただけたのではないかと思います。
海外展開やインバウンドを推進していく中においては、その国のセグメントを正しく切り分けて、ニーズや需要を的確に把握することが重要です。では、このような消費者層が実際にどういった人達なのか、そして何の商品を使って、どのような生活を送っているのか、みなさん気になりませんか?
次回のFun! Japan Life Styleでは、国ごとに、Fun! Japanが蓄積している各国のデジタルデータを織り交ぜながら、現地会員からのリアルな報告レポートを通じて、アジアマーケットの"今"を解き明かしてみたいと思います。