京都府のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向
この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、京都府のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。
データで見る京都府のインバウンド状況
訪日観光客数(2019年)
2019年の京都府の訪日外国人客数は9064454人で、全国4位。
関西地方の京都府は、インバウンドという言葉が定着する前から、訪日旅行者の間でも人気の観光スポットでした。欧米諸国はもちろん、台湾、香港、中国、韓国などの近隣諸国でも、幅広く人気が高いエリアと言えます。観光のみならず、ショッピングや体験アクティビティなども増えており、今後も訪日旅行者数が増えていくと考えられます。
訪日観光客数の推移
国別、訪日観光客数の推移
2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると中国が訪問者の44.45%を占め、京都に最も訪れています。続いて台湾が9.9%、韓国8.57%、米国5.78%、その他5.46%となっており、この上位5カ国で全体の74.16%を占めています。
インバウンド消費額(2019)
・インバウンド消費額は2612億円で全国3位。
・1人1回あたりの旅行消費額単価は28825円で全国29位。
・1人1泊あたりの旅行消費単価は12801円で全国11位。
インバウンド消費額の国別割合(2019)
2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると中国がインバウンド消費額の30.32%を占め、続いて米国が10.65%、台湾10.31%、その他9.85%、韓国7.15%となっており、上位5カ国で全体の68.28%を占めています。
費目別消費内訳(2019)
京都府における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、宿泊費が消費額全体の36.53%を占め、続いて飲食費が29.82%,買物代が26.34%となっています。
アジアの訪日外国人の意見
京都府に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象
長い歴史や日本らしい文化がある点や、寺社仏閣、美しい街並みをイメージする人が多いです。金閣寺、清水寺などのお寺は、台湾、香港、タイでも知られています。また、秋の紅葉はすべての対象国で挙がり、京都=紅葉のイメージが強いようです。また、京都の抹茶もとても有名で、東南アジア圏にも十分知られています。
京都府でアジアの訪日外国人観光客に人気の観光地
海外の旅行者には、有名な寺や神社が集まっている街として知られており、金閣寺、銀閣寺、清水寺、伏見稲荷大社なども知られています。京都を代表する観光地・嵐山は、タイ人、台湾人、香港人、ベトナム人にも人気の観光スポットです。
また、SNSで人気が高い貴船神社や、路地は散策するだけでも日本らしさを味わえる祇園は、台湾、香港の旅行者はもちろん、タイ人やベトナム人の間でも、よく知られています。
京都府でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ
全対象国で、着物の着付け体験や着物での街散策が人気のようです。
京都府でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ
どの国の旅行者も、京都といえば日本の伝統文化や和食などを思い浮かべるようです。特に抹茶(Macha)は有名で、全対象国で「抹茶関連の商品」という回答が出ました。また、京都ならではの八つ橋も、人気グルメといえます。
京都府でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ
いずれの対象国においても、定番のおみやげは抹茶関連のお菓子などだそう。さらに八ッ橋や、京都ならではの艶やかな和風小物も人気があるようです。
京都府でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア
全対象国とも、京都駅周辺を人気の宿泊エリアとして挙げました。さらに河原町、四条も人気の宿泊エリアのようで、香港の旅行者の中には、嵐山に宿泊する人も多いようです。
参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計
いかがでしたか?都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。
京都向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。