和歌山県のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向
この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、和歌山県のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。
データで見る和歌山県のインバウンド状況
訪日観光客数(2019年)
2019年の和歌山県の訪日外国人客数は335763人で、全国23位。
和歌山県は関西地方に属する県ですが、大阪や奈良、京都をメインに関西を周遊する観光では、つい見落とされがちな県です。
しかし、那智の滝や白浜などは、訪日旅行リピーターの多い台湾、香港、タイで知名度があるため、インバウンド対応次第では、今後訪日旅行者数を伸ばせるでしょう。
訪日観光客数の推移
国別、訪日観光客数の推移
2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると中国が訪問者の21.44%を占め、最も多く訪れています。続いて香港が15.91%、台湾11.46%、その他10.84%、米国6.78%となっており、この上位5カ国で全体の66.43%を占めています。
インバウンド消費額(2019)
・インバウンド消費額は89億円で全国30位。
・1人1回あたりの旅行消費額単価は26513円で全国36位。
・1人1泊あたりの旅行消費単価は12360円で全国14位。
インバウンド消費額の国別割合(2019)
2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると中国がインバウンド消費額の24.77%を占め、最も消費額が高くなっています。続いて香港が16.27%、その他12.04%、米国7.08%、台湾5.99%となっており、上位5カ国で全体の66.15%を占めています。
費目別消費内訳(2019)
和歌山県における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、宿泊費が消費額全体の50.93%を占め、続いて飲食費が26.25%,買物代が17.37%となっています。
アジアの訪日外国人の意見
和歌山県に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象
和歌山のシンボル的存在として有名な和歌山城ですが、意外にも、調査した訪日旅行者の中ではタイ人と台湾人だけが知っているという結果でした。
また、和歌山電鐵の猫駅長は台湾ではとても有名です。反対に、東南アジア圏の旅行者には、和歌山県はあまり知られていないようです。
和歌山県でアジアの訪日外国人観光客に人気の観光地
インドネシア人、マレーシア人、ベトナム人からは和歌山県の具体的な観光地名は出て来ず、残念ながらとくに印象がないようです。タイ人には、熊野那智大社にある那智の滝の写真が有名で、和歌山県の認知度は低くはないようです。台湾と香港の方々の間では、和歌山城と白浜温泉が有名です。
和歌山県でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ
台湾と香港の訪日旅行者の間では、温泉と海の絶景を両方楽しむことができる白浜観光が人気です。
和歌山県でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ
訪日リピーターの多い台湾、香港の方々の間では、揃って温州みかんという回答が出ました。しかし、残念ながらインドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムでは和歌山県のグルメの印象はないようです。
和歌山県でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ
いずれの国においても、和歌山県のおみやげについては、印象が薄いようです。少数意見ではありますが、台湾人の一部ではみかん製品という回答もありました。
和歌山県でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア
訪日リピーターの多い台湾人、香港人の間では白浜温泉が人気の宿泊エリア。タイでは紀伊勝浦が人気の宿泊エリアのようです。
しかし残念ながら、インドネシア、マレーシア、ベトナムでは和歌山の宿泊エリアの具体的な名称は出てきませんでした。
参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計
いかがでしたか?都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。
北海道向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。