岡山県のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向
この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、岡山のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。
データで見る岡山県のインバウンド状況
訪日観光客数(2019)
2019年の岡山県の訪日外国人客数は319975人で、全国26位。
中国地方の岡山県は、瀬戸内海に面しています。街並みが美しい倉敷や後楽園が訪日旅行者の間で有名です。台湾、香港、タイなどの訪日リピーター、特に直行便が就航している台湾の訪日旅行者が増えています。従来、韓国からの訪日旅行者が大多数でしたが、昨今の社会情勢を鑑みると、今後は徐々に減っていくと予想されます。しかし積極的なインバウンド対応を実施すれば、訪日旅行者数が伸びると予測されます。
訪日観光客数の推移
国別、訪日観光客数の推移
2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると台湾が訪問者の30.85%を占め、岡山県に最も多く訪れている。続いて香港が14.48%、中国12.76%、韓国9.44%、その他8.22%となており、この上位5カ国で全体の75.75%を占めています。
インバウンド消費額(2019)
・インバウンド消費額は128億円で全国27位。
・1人1回あたりの旅行消費額単価は40244円で全国18位。
・1人1泊あたりの旅行消費単価は7264円で全国35位。
インバウンド消費額の国別割合(2019)
2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると台湾がインバウンド消費額の20.39%を占め、最も多くお金を使っています。続いて中国が16.04%、ベトナム12.85%、香港12.43%、その他9.33%の数値となっており、この上位5カ国で全体の71.04%を占めています。
費目別消費内訳 (2019)
岡山県における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、宿泊費が消費額全体の35.91%を占め、続いて飲食費が31.07%,買物代が28.32%となっています。
アジアの訪日外国人の意見
岡山県に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象
日本文化への関心が高い台湾人、香港人、タイ人の間では、昔話・桃太郎の観光スポットとして知られています。その他にも、台湾では岡山城などの歴史スポット、香港では倉敷と、岡山フルーツの代表格・桃が有名です。また、ハラル対応など、ムスリム観光客を受け入れる体制も進んでおり、イスラム教徒が人口の8割以上を占めるインドネシアの間でも認知度が高いようです。
岡山県でアジアの訪日外国人観光客の人気の観光地
訪日リピーターの多い台湾、香港、タイでは岡山城など歴史的観光スポットと、倉敷の人気が高いようです。また、台湾では美人の湯としても名高い湯郷温泉、香港では後楽園が人気があるようです。
岡山県でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ
いずれの国においても、岡山県のアクティビティについて、あまり印象がないようです。
岡山県でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ
台湾、香港、そしてタイの旅行者の間では、果物の白桃がよく知られています。また、甘いもの好きのタイの旅行者の中には、白桃パフェなど、岡山のフルーツを使ったスイーツを回答する人もいました。台湾ではマスカットや、きびだんごも人気があるようです。残念ながら、インドネシア、マレーシア、ベトナムでは岡山県のグルメの印象はあまりないようでした。
岡山県でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ
訪日リピーターの多い台湾と香港では、当地の特産品のももに関連する商品は人気があるようです。インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムは岡山県のおみやげについて、印象がないようです。
岡山県でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア
訪日リピーターの多い台湾人、香港人、タイ人は、アクセスが良い岡山駅周辺、観光地の倉敷に宿泊する人が多いようです。さらに、来日する頻度が高い台湾人の中には湯郷温泉エリアに宿泊する人もいるようです。
参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計
いかがでしたか?都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。岡山県向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。