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ラマダン中はオフィスの部屋でズフルの礼拝!インドネシア、サブリナさんの日常 – オフィス編 –

Fun Japan Labでは、各国の現地消費者に焦点をあて、最新の消費動向を明らかにしていきます。


今回は、インドネシア在住で、とある企業の正社員をしている26歳のサブリナさん。


断食月(ラマダン)中なので日の出から日没までは飲食ができません。

前回は午前3時に起きて食事をしているとのことでしたが……

12:00PM

〇休憩

少し休憩しますが、断食月(ラマダン)中のためランチはありません。


オフィスの部屋で、ズフルの礼拝をします。


ズフルの礼拝は、お昼の時間の中でも、太陽に照らされてできる影が一番短い正午から、影と物の長さが同じになる時間帯の最初におこないます。

あまりに酷暑の場合は、時間帯から出ない範囲で時間をずらしておこなうこともありとされています。

ズフルのサラー(礼拝)は4ラクア(セット)で構成されています。


イスラム教徒(ムスリム)には1日5回、サラー(礼拝)の義務があります。


ファジュル(暁のサラー)、ズフル(正午過ぎのサラー)、アスル(午後のサラー)、マグリブ(日没後のサラー)イシャー(夜のサラー)です。


ムスリムの人は「礼拝時間表」を持っていて、自分で太陽の位置を確認しなくても礼拝時間の確認ができるのだそうです。

04:00 PM

〇終業

ラマダン期間中は就業時間が時間が短くなり午後4時には帰宅するのだそうです。


残業に追われることもある日本の会社員からすると、ちょっぴりうらやましい規則ですね。

4:10PM

〇下宿に到着

家に帰るとさっそくメイクを落とします。

ウォータープルーフのメイクはジョンソンのベビーオイルを使って落としていきます。

その次にハダラボのクレンジングオイルと優しくピーリングしながら洗顔できるハダラボの卵肌を使います。

この3つの商品は、強力なウォータープルーフメイクや顔の汚れを徹底的にきれいにしてくれます。

4:20PM

〇シャワー

シャワーの前には、バケットに一杯になるまで水を注いでおきます。

シャワーはお湯がでないことがあるので、その時はやかんでお湯を沸かして水と混ぜながら使います。

4:30PM

〇サラー(礼拝)

イフタールを待っている間にアスル礼拝をしたりやコーランを読んだりします。


イフタールとは、ラマダン中の日没後に、初めて摂る食事のことです。


「イフタール料理」という普段とは違ったメニューを食べる習慣があるのだそうです。


アスルは午後のサラー(礼拝)で、4ラクアで構成されています。

時間帯はズフルの後なので、影の長さが物と同じになってから日が沈むまでです。


でも、日没ぎりぎりまで礼拝する方は少なく、早めの時間帯で済ますようです。

5:50PM

〇イフタール

さぁ、断食解禁。

食事の時間です。


イフタールの内容は、同じイスラム教徒でも国や家庭によってオリジナリティがありさまざまとのこと。


ただ、断食をしていますので、急にガツガツ食べるのは身体に悪いです。


まずはお水を一杯ゆっくりと飲み、ナツメヤシ(デーツ)などを噛みしめます。

栄養満点なデーツの優しい甘みがじんわりと口の中に広がります。


家庭によっては、パコラ(ひよこ豆の粉が衣の野菜のてんぷら)や、ルーフアフザ(ピンク色でバラの香りの飲み物)、フルーツチャート(フルーツポンチのように、細かく切った季節のフルーツと果汁をスパイスであえたもの)、チャナチャート(ひよこ豆やトマト、キュウリなどをスパイス入りのヨーグルトであえたもの)などを食べるそうです。


サブリナさんは、1個1,000ルピアの揚げ物、甘い食べ物や飲み物を食べたのだそうです。


その他、イードのためのペストリー(穀粉、バター、ショートニング、ベーキングパウダー、卵等を焼いたもの)やケーキを食べます。


イードとは、イード・アルフィトルといい断食明けのお祭りのことで、断食月のラマダンの次のシャッワール月の1日から3日まで盛大に祝われます。


イフタールの後は、マグリブの礼拝をします。


日没から、太陽の残光が消えるまでの早い時間に行うサラー。3ラクア(セット)で構成されています。


サラーをおこなう場所は特に決まっていませんが、モスクに行けるときは行ったほうがよいようです。

礼拝の方向は、世界中どこにいても、メッカのカーバ神殿に向かっておこないます。


方向を知るために、ムスリムは生活用品として、普通の方位磁針に礼拝対象のキブラ(=マッカ=メッカ)のカーバ神殿の方位を知る機能を追加した「キブラコンパス」(qibla compass)や「キブラポインター」(qibla pointer)を持ち歩いているのだそうです。


あと、しゃがんで床に頭をつけるので礼拝用マットは必需品。

たくさんの人と礼拝する時も礼拝用マットがちょうど1人分の礼拝スペースとなっています。

礼拝マットは、デザインが左右対称でイスラム調の柄で織られているのが正式なものをされています。


あまり宗教に関心を持たない人が多い日本人からすると、たくさんの決まりごとがあって大変そうだなぁという印象ですが、無心に祈ることで煩悩が少なくなるのはいいですね。


次は、夜の過ごし方です。


ラマダン期間中は早起きのサブリナさんは、夜はどのような生活を送っているのでしょうか?

「インドネシア、サブリナさんの日常」は全3部!

その他の記事はこちらより

ムスリムには1日5回の礼拝の義務がある!インドネシア、サブリナさんの日常 – 夜の過ごし方編 –

ラマダン期間は早起き!インドネシア、サブリナさんの日常 – 出社準備編 –

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