アジア6カ国でよく利用される現地メディアは?現地で人気のTV、新聞、WEBサイト、スマホアプリを解説
アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)が、台湾・香港・タイ・マレーシア・ベトナム、インドネシアのアジア6カ国でよく利用されているマスメディアやアプリを発表!政治や経済、エンターテインメントなどの最新情報が閲覧できるニュースサイトや、ユーザー同士で情報交換できるコミュニティサイト、毎日の生活に欠かせないアプリなど、現地ユーザーの生活に欠かせない現地メディアを紹介します。
ユーザーの生活に親和性の高いメディアやアプリを知り、今後の貴社のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。
PICK UP
・台湾の現地メディア
・香港の現地メディア
・タイの現地メディア
・マレーシアの現地メディア
・ベトナムの現地メディア
・インドネシアの現地メディア
TVや新聞、インターネット…私たちは毎日の生活の中で、様々なメディアを利用し、情報を得ながら生活しています。国内外のニュースを報じる報道メディアで考えてみても、各国で影響力のある媒体は異なり、報道内容にもその国の世相が大きく影響します。
ここからは国別に、FUN! JAPAN対象国のうち6カ国で、日常的によく使われているメディアやアプリを見ていきましょう。
台湾の現地メディア
話題のニュースや流行をWEBのしゃべり場でエンドレストーク!
インターネットの匿名掲示板が大人気
引用元:Dcard https://www.dcard.tw/
FacebookをはじめSNSの利用率が世界で最も高い国の一つ、台湾。台湾ユーザーは常に最新ニュースやトレンドの情報を求めるため、WEB上で様々な情報交換が行えるインターネットの掲示板が人気です。
特に、情報感度の高い大学生に人気のあるのが「Dcard」というサービス。Dcardは、2018年7月時点で、月間15億ページビュー、1,400万ユニークユーザーを保持し、全ユーザーの7割が18~24歳という大学生限定のインターネット掲示板。現役大学生の3人に2人が利用している計算になり、台湾の大学生の流行はこのサイトを見ればすぐにわかる、とも言われています。また、「Dcard」の一世代前に流行した「PTT」という掲示板が現在も存在しており、学生時代に使用していた現在30代前後のユーザーに人気が高いそうです。特に、日本旅行専門チャンネル「Japan_Travel」は人気で、訪日旅行する際に閲覧するユーザーも多いようです。
香港の現地メディア
口座名義や番号不要でらくちん送金!大手銀行の振込アプリが大人気!
引用元:PayMe from HSBC https://payme.hsbc.com.hk/
一般的にキャッシュレス先進国のイメージが強い香港。しかし、実は以前はクレジットカードと交通系ICカード「Octopus」での支払いが8割以上で、携帯電話を使用した支払いは選択肢が少なく、これまではあまり普及していませんでした。しかし、大手銀行のHSBC(The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited)が2017年にリリースした振込アプリ「PayMe」が、最近シェアを伸ばしています。
PayMeは、どの銀行口座へも手数料なしで振り込みできるアプリ。電話番号やSNSアカウントがあれば、口座名義や銀行名、口座番号不要で送金でき、インターネット上の知り合いにも気軽に利用できることで人気を集めています。香港では、銀行口座へ無料で振り込みできることがほとんどですが、他銀行の口座へ振り込みができないケースがあったり、不便な点も多かったそう。PayMeは香港内で発行されたクレジットカードがあればだれでも無料で登録できるため、飲み会や買い物などの料金を友人と割り勘したり、送金したい時に簡単操作で送金ができ、人気が集まっているようです。また、クレジットカードと連携しポイントを貯められるのもお得感やコスパの良さを気にする香港人の心を掴んだよう!
タイの現地メディア
フードデリバリーアプリに料理番組…とにかく食べ物にまつわるコンテンツに需要あり!
引用元:https://www.grab.com/th/blog/grabfood/
引用元:https://www.bbc.com/thai/thailand-51975231
健康や美食へのこだわりが非常に強いタイでは、「食」にまつわるメディアやエンタメコンテンツが大人気!特にユニークなのは、TVで様々な料理コンテスト番組が放送されている点です。タイ人はTVドラマを観るのが好きですが、こうした料理コンテスト番組も非常に視聴率がよく、土日にも料理コンテスト番組が放送され、視聴率も高いそう。特に話題となったのが2018年に放送された「MasterChef Junior Thailand」という8〜13歳の子供が料理の腕を競い合う番組です。毎週様々な料理メニューのお題が出されるため、子供たちが子供たちはどうやって課題に対応していくか様々な人間ドラマが繰り広げられ、そのドラマチックな展開がタイ人を魅了したそう。
また、ここ数年、タイではフードデリバリーの利用者が増えており、人気店の料理を出前できる「GrabFood」というアプリが話題に。提携する飲食店の店舗数が多く、移動時間やお店で待ち時間がなくなるため、日常的に利用しているユーザーも多いようです。
その他では、タイの人気ロック・バンド「Bodyslam」のメンバー、トゥーンさんが2017年にタイ横断チャリティマラソンで話題になったことから、一般人の間でもマラソンがブームとなっており、自分のジョギングの距離やカロリーなどが測れる 「Nike+ Running」というアプリもよく使われてます。健康や食にまつわるコンテンツがブームになりやすいのは、タイならではの傾向です。
バンコクでは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ほぼずべての商業施設の閉鎖が始まりました。営業が認められているのはスーパー、コンビニなどで、飲食店は原則として持ち帰りのみ営業可となっています。または夜間外出禁止が出たので、バンコクで料理宅配サービスの需要が高まっています。人気店の料理を出前できる「GrabFood」 というアプリが話題に。提携する 飲食店の店舗数が多く、移動時間やお店で待ち時間がなくなるため、日常的に利用しているユーザーも多いようです。
また、新型コロナウイルスの影響でタイでマスクの需要性が高まっているため、Facebookを通して手作りマスクを販売している人数が増加する傾向にあります。 他には在宅勤務やオンライン授業をサポートするアプリが交流になっています。ビデオコールで大学の授業も会社員のミーティングも行うこともでき、便利なコミュニケーションのアプリです。人気のあるアプリはZoom Cloud Meeting、Microsoft Teams、Hangout Meetなど。特にZoom Cloud Meetingは大学の授業、セミナー、オンラインコースなどに人気だそうです。
マレーシアの現地メディア
これぞダイバーシティ!新聞やニュースサイトも多言語編集が日常的!
引用元: https://www.malaysiakini.com/
多民族国家のマレーシアでは、民族ごとによく視聴されるメディアが異なり、同じメディアでも言語によって違う記事が誌面のTOPを飾ったり、言語に合わせた編集が行われているため、単一民族国家と比べて、共通認識とされる情報が少ない傾向にあります。例えば、中華系の新聞でも繁体字の新聞と、簡体字の新聞が異なり、幼少期の基礎教育でどちらを習得するかによって読む媒体が異なります。特に有名な新聞としては、「星洲日報(Sin Chew Daily)」や「中國報(China Press)」、「光华日报(Kwong Wah Yit Poh)」などがあります。
また、WEBのニュースサイトでは、「Malaysiakini」というニュースサイトが人気です。1999年にスタートしたニュースポータルサイトで、英語、マレー語、中国語、タミール語版があり、言語ごとに編集も異なります。2018年に行われた第14回総選挙を報じた記事を出して月では、1.4億以上 のPVを取得したそうです。
ベトナムの現地メディア
高まるインターネット熱 TVだけじゃなくWEBニュースやアプリの利用率も上昇中
引用元:ニュースサイト「24H」アプリのロゴマーク https://apps.apple.com/jp/app/tin-t%E1%BB%A9c-24h-%C4%91%E1%BB%8Dc-b%C3%A1o-online/id1212124932
引用元:ニュースサイト「24H」の公式サイト https://www.24h.com.vn/
ベトナム人に影響力のメディアというと一番に思い浮かぶのはTV。もともとベトナムは東南アジアの中でも有数のテレビ王国で、2017年の時点でテレビの有料と無料のチャンネルを合わせて100 以上もチャンネルがありました。ただ、最近はインターネットやSNSが普及しており、WEB上でニュースやトレンド情報を収集する人も増えています。
特に、情報の更新が速く信憑性も高いと中年層を中心に支持されているのが「24H」というニュースサイトです。TOPページには政治や経済、国内事件からスポーツ、エンターテインメントまで、幅広いジャンルの最新情報が表示され、文字やデザインが読みやすいこともあり、社会情勢に興味関心の高いベトナム人に多く読まれています。
また、ベトナム人の生活に欠かせないSNSとして現在注目されているのが「Zalo(ザロ)」というチャットアプリ。このアプリはベトナムで生まれ、2018年の時点でユーザー数が1億人を突破しており、ベトナム国内での利用率はFacebookやFB Messengerに次いで利用率が高くなっています。
Zaloは、当初はチャットとビデオ電話するために作られたアプリでしたが、ニュースやタイムライン、GPS機能を利用した知り合い検索、高画質画像の送付など様々な機能が追加されていき、現在は、LINEとFacebookを掛け合わせたような便利なコミュニケーションツールとして利用されています。
また、最近は為替レートの情報や交通機関、ホテル予約などベトナム人の生活に役立つ機能が充実しているため、ユーザー個人の利用だけでなく、企業のプロモーション活動などビジネスシーンでの利用も増えています。
インドネシアの現地メディア
SNSのコアユーザーは10代後半から30代!世界中の人とつながれるチャットアプリや動画が人気
引用元:Ablo Ini Daftar Aplikasi dan Game Android Terbaik 2019
引用元:Youtube 10 Media Sosial yang Paling Sering Digunakan di Indonesia
スマートフォン保有率が90%を超えるインドネシアでも、SNSは日常生活に欠かせない存在で、2020年1月時点でインドネシアでは1億6000万人のソーシャルメディアユーザーもいます(Digital 2020: Indonesia)。
なかでも最近18~23歳の若者層に人気なのが、「Ablo」というチャットアプリ。このアプリは、ユーザーがそれぞれの言語でメッセージを打ち話すと、そのチャットやビデオチャットをリアルタイムで翻訳してくれます。世界中のAbloに登録しているユーザーと自分の母国語でチャットができるのです。
また、インドネシアのソーシャルメディアのコアユーザーは18~34歳で、YouTubeなどの動画サイトもよく利用されています。特にYouTubeは毎日視聴するユーザーも多く、平日の昼食の時間帯12:00 ~ 13:00か20:00 ~ 23:00の夜間、休日は午前中9:00 ~ 11:00か夜20:00 ~ 23:00の時間帯などによく視聴されています。コンテンツで特にインドネシア人ユーザーの視聴率が高いのは音楽や海外映画、How-To動画、お笑い系コンテンツなどです。
いかがでしたか?インバウンドを狙う場合でも海外売上を強化したい場合でも各国のメディア事情やアプローチしたいユーザー層に影響力のあるメディアを知り施策を展開することが大事です。FUN! JAPANはインバウンド支援、海外展開支援の両方に対応しています。
[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2019年7月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数170万人、 Facebookファン数467万人、会員数100万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、 100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。