インドネシアで意外なニーズ!? 日本の自動車が圧倒的な市場の実態とは!?
自動車販売台数 ASEAN1位のインドネシアマーケット
FUN! JAPAN会員のデータから市場を解き明かすFUN! JAPAN Analytics。
今回のテーマは「インドネシアの自動車」についての調査です。
2億5千万人の人口を抱え、ここ10年間における1人あたり名目GDPが150%以上の成長をみせるインドネシア市場。(※)
そんなインドネシアでは、古くから多くの日本車メーカーが進出し圧倒的なシェアを占めていると言われています。
実際、インドネシアに行くと、「ここは日本!?」と思ってしまうくらい、日本メーカーの車がたくさん走っている光景を目にすることができます。(しかも日本と比較して、結構大きなサイズの自動車ばかりで驚かされます!)
一方、近年では首都ジャカルタを中心に激しい交通渋滞が発生したり、ライドシェアのサービスも広がりを見せたりして、マーケット自体にも変化がみられているといわれています。
このような状況の中、インドネシアでの自動車ニーズはどのような状況になっているのでしょうか?
FUN! JAPAN会員に聞いた自動車の保有状況やメーカー別のシェアなどと一緒に、早速マーケットの状況を見ていきましょう!!
※ インドネシア政府統計数値 より
インドネシアの高い自動車保有率
こちらは、インドネシアでFUN! JAPAN会員が答えた自動車の保有状況についての回答。
3人のうち2名が「自動車を保有している」もしくは「かつて保有していた」と答えていて、高い保有率が伺えます。
一方、「かつて保有していた」という人が全体の3人のうち1人を占めているのも特徴です。
毎日激しい渋滞が続いているため、もしかすると結婚や転職などをひとつのきっかけとして、自動車を手離したりライドシェアに乗り換えたりした可能性もあります。
公共交通機関がそこまで網羅されていないインドネシア事情を考えると自動車は重要な移動手段の1つのはずですが、手放した人が多い理由については、少し気になるところですよね。
もしかすると、そこに何かしらのビジネスチャンスがあるのかもしれません。
圧倒的!! 日本車メーカーは80%以上のシェア!!
インドネシア市場で高いシェアにあると言われている日本メーカーですが、FUN! JAPAN会員に聞いてみたメーカー別の保有状況(複数回答)はこちらです!!
なんと日本車が、保有車のうち90%越えという圧倒的なシェア!!
特にトヨタとホンダが、日本メーカーの中でもシェアの高い状況になっていますね。
今後、日本メーカーの自動車に乗っているこれらのユーザー達は、買替の時に同じメーカーを選んでいくのでしょうか、それとも日本車のシェアが高い故に、「日本車」というカテゴリを意識してその中からいくつかのメーカーを選択していくのでしょうか・・・。
リピートの実態については、インドネシアならではの特徴があるのかもしれませんね。
乗り心地や環境対策にも敏感なニーズ!?
最後は、自動車を買う時に重視するポイントについてFUN! JAPAN会員に聞いてみた結果(複数回答)です。
乗り心地のよさが最も大切な要素に選ばれていますが、ちょっと目を惹くのが「環境対策」という点。
先述したとおり、首都ジャカルタでは毎日激しい渋滞が続いています。そのため、排気ガスによって空気がかすみかかった状態が続き、視界が良くない日もあるのだとか。
実際、次に買い替える時には「EVなどの環境車」と答えたFUN! JAPANユーザーも30%程度存在し(しかも買替の自動車のタイプとしてはNo.1なんです!!)、インドネシアにおける環境意識の高さが伺えます。
今後は環境に配慮した自動車はもちろん、環境対策の施された部品やパーツといった分野についてもマーケットのチャンスが拡大していくのかもしれませんね。
日本メーカーの多いインドネシア市場
以上、インドネシアにおける自動車市場の現状について俯瞰してみましたが、いかがでしたでしょうか?
インドネシアでも日本と同様、自動車については性別、年代、家族構成、職業などによって、様々なニーズの違いがあると推測されます。
そして、どのようなセグメント層に何のニーズに対してどういったメッセージを届け続けていくのかが、新規ユーザーやリピーターを増やすために大切な要素であるとも考えられます。
FUN! JAPANでは自動車の保有台数だけではなく、新規購入や買替のタイミングなど、細かいユーザーごとの情報を抱えています。
そのためターゲットを細分化して、より購買に繋がるようなメッセージを「タイアップ記事配信」や「サイト送客」で中期的に実現していくことも可能です。
たくさんのメーカー様からも利用いただいている弊社のサービス。興味がありましたら、是非、ご連絡下さい!!