【各国ライフスタイルシリーズ 幼少編】アジア6カ国の子どもにまつわるイベントは?
アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)が、アジア各国の人生の節目やライフスタイルを独自リサーチし発表する「各国ライフスタイルシリーズ」をスタートし、好評を得ています。
第2段の本記事では、台湾・香港・タイ・マレーシア・ベトナム・インドネシアのアジア6カ国の人々の幼少期にまつわるイベントについて掘り下げます。各国の風習や日本との違いを理解することで、各国ユーザーの消費行動を理解し、御社のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。
PICK UP
台湾の子どもにまつわるイベント
香港の子どもにまつわるイベント
タイの子どもにまつわるイベント
マレーシアの子どもにまつわるイベント
ベトナムの子どもにまつわるイベント
インドネシアの子どもにまつわるイベント
今回取り上げるのは、幼少時代のお祝いやイベント。日本でも、初正月や七五三などの子供の成長を願うイベントがあり、親族からお祝いが贈られたり、家族写真を撮影したりしますが、FUN! JAPAN対象国にも、幼児にまつわるイベントがあり、お祝いの仕方は様々です。ここからは対象国6カ国の子どもの成長にまつわるお祝いやイベントについて見ていきましょう。
【調査概要】
調査主体:Fun Japan Communications
調査期間:2020年6月~2020年7月
調査対象者:10人、男女 等
調査方法:インタビュー定性調査
台湾の子どもにまつわるイベント
兒童節(子どもの日)
台湾では、毎年4月4日は子どもの日とされています。兒童節のお祝いは一般的に学校や自宅などで祝われることが多く、幼稚園(保育園)や小学校では、文房具やマグカップなど、子どもの日のプレゼントが用意され児童全員に配られます。伝統的な決まりはありませんが、家庭によっては、おもちゃやゲームなどのプレゼントを用意します。食事に関しても慣習的なものはなく、外食でご馳走を食べたり、ケーキを食べたりと様々です。この日は、国民の祝日になっており、4月5日の清明節(お墓参りの日)と合わせて連休になります。
香港の子どもにまつわるイベント
毎月の誕生日会
香港の幼稚園では、日本の幼稚園などと同様、毎月、誕生日の園児を集めて、誕生日会を行うことが一般的です。このお誕生日会では、誕生日ケーキや赤ちゃんの生後100日後に行う百日宴などでも振舞われる赤いゆで卵(紅雞蛋)が用意されます。
また、非常にユニークなのは、ハンバーガーチェーン店のマクドナルドでも誕生日会を開催すること。香港の子供なら一度は経験したことある、というほど一般的で、店員が司会者となり、パーティゲームの進行やプレゼント贈呈イベントを行う誕生日会プランがあるそうです。
さらに香港でも台湾と同様、毎年4月4日は「兒童節(子どもの日)」とされています。ただし香港では、この日は祝日ではなく、特別なイベントや習慣もありません。
タイの子どもにまつわるイベント
พิธีมงคลโกนจุก(ちょんまげ断髪式)
タイの子供にまつわるイベントで有名なものの一つに、พิธีมงคลโกนจุก(ちょんまげ断髪式)があります。
この儀式では、まず親か僧侶が聖水をかけながら、子供のちょんまげに剃刀を入れ3回に分けて切り落とします。次に、血筋の近い親族から髪を切り、それ以外の親戚が交代で幼児の髪の毛を切っていきます。最終的には、専門の理髪師が綺麗に剃り、丸坊主になります。
พิธีฟาดข้าวให้แม่ซื้อ (守護継母へのご馳走)
タイでは、生まれてから12歳までの子どもにはแม่ซื้อ(子どもの守り神、守護霊の意味)がいると信じられており、子どもが泣き止まないのは、このแม่ซื้อが赤ちゃんを可愛がって自分の子にしようとしているから、とされています。そのため、พิธีฟาดข้าวให้แม่ซื้อ (守護継母へのご馳走)という儀式では、แม่ซื้อが赤ちゃんを自分の子にしないように、自宅や祖父母の家でแม่ซื้อへのお供え物(ご馳走)を行います。お供えものには、白、赤、黒の3色のお米を炊き、おにぎりのようにしたものが用意されます。
まず、祖父母が、子どもの周りにおにぎりの皿を回しながら、「上の母、下の母、中の母、我が子を困らせないように、ご飯をあげましょう」と唱えた後、白いおにぎりは屋根に、赤いおにぎりは真っすぐ前に、黒いおにぎりは下に、投げます。
またユニークなのは、タイではแม่ซื้อが赤ちゃんを可愛がって自分の子にしないように、生まれたばかりの赤ちゃんのことは「かわいい」とは言わず、「醜い」と言って褒めるそうです。
マレーシアの子どもにまつわるイベント
儿童节
マレーシアでは子供の日の事を儿童节といいます。特に決まりはありませんが、10月31日ごろに、各学校でパーティなどが開催されます。学校主催のパーティでは、軽食やケーキなどを食べたり、ゲームやプレゼント交換を行ったりします。
ベトナムの子どもにまつわるイベント
Ngày Thiếu nhi
ベトナムでは、6月1日が子どもの日(Ngày Thiếu nhi)とされています。これは、1925年にジュネーブの「子供の福祉世界会議」で定められた「国際子供の日(International Children’s Day)」に由来するもので、ベトナム以外でも中国や旧ソ連圏など現旧社会主義国を中心に、世界40カ国あまりがこの6月1日を子どもの日としています。記念日であり、国民の休日ではありませんが、時期的にすでに夏休みに入っていることもあり、普段あまりできないキャンプ体験などをする家庭も多いようです。夜になると子供連れで街が賑わいます。また、家族でプレゼントやおもちゃなどを用意したり、ケーキや外食など、ご馳走を食べたりします。 各地で子供向けのイベントが開催されるほか、商業ベースでも「子供の日記念セール」などが実施されています。
インドネシアの子どもにまつわるイベント
Tedak Siten
インドネシアの子どもにまつわる儀式で有名なものに、ジャワ島のTedak Sitenがあります。
Tedak Sitenは、「初めて地球に足を踏む」という意味の言葉で、赤ちゃんが生まれて7カ月になると行われる、神への感謝と子供の成長を願うための儀式です。この儀式では、両親の手を借りながら、赤ちゃんが色付きのジャダー(お餅料理)の上を歩きます。その後、赤ちゃんはカラフルな紙で飾られた鶏小屋に入れられます。この鶏小屋の中には、指輪やお金、文房具、綿、本、鏡、鉛筆、おもちゃの車など、子供が将来に就く可能性のあるさまざまな職業を象徴するアイテムが用意されており、その中から好きなものを選ぶことで、子供の将来の職業や大人になったときの人となりを占います。
儀式は主に自宅で行われ、儀式にはもち米をすりおろしココナッツと混ぜて作られたもち料理(ジャダー)が使用されます。このもち料理は、赤、白、黒、黄、青、オレンジ、紫などカラフルに着色されています。
また、ナシツンペンと呼ばれる、山形のターメリックライスに焼いた鳥を添えた伝統料理も用いられます。
いかがでしたか?子どもにまつわるイベントは国によって様々です。各国の日本とは異なるライフスタイルや、ライフイベントを理解し、対象国に合わせたプロモーションを展開していくことが大切です。
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