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香港向けSNSマーケティングのトレンド事情と成功のポイント


アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)が、アジア各国のトレンドを独自リサーチし発表する「各国トレンドシリーズ」。
今回は香港のSNSトレンドについて掘り下げていきます。近年バズった企業PRやサービス紹介記事、現地へ発信するSNS投稿で炎上しないための注意点なども紹介しますので、各国ユーザーの特性や消費行動を理解し、御社のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。


PICK UP
香港人のSNS利用率と人気のメディアランキング
・香港人のSNS利用方法
・香港で成功したSNSマーケティングの事例
・香港でSNSマーケティングを成功させるには?
・SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント


【調査概要】
調査主体:Fun Japan Communications
調査期間:2021年2月~2021年3月
調査対象者:10人、男女
調査方法:インタビュー定性調査


香港人のSNS利用率と人気のメディアランキング

香港でよく利用されるSNSメディア

1位 Facebook 約557万人 (人口の74.5%)が利用
2位 YouTube 約550万人 (人口の73.6%)が利用
4位 Instagram 約400万人 (人口の53.5%)が利用
5位 WE CHAT 約370万人 (人口の49.5%)が利用
※参照:https://datareportal.com/reports/digital-2020-hong-kong


香港では、2020年時点で、人口747万人中、679万人(90.9%)がインターネットを利用。Social Mediaの利用率も高く、人口の78%が使用しています。
とくに人気が高いのはFacebook、YouTube、チャットアプリのWhatsAppで、とくにFacebookやYouTubeは香港のインターネットユーザーの80%以上が利用しているツ―ルとなります。
また、次いで人気なのがInstagramやWeCHAT、そして5位内には入りませんでしたがメッセージアプリとして、Facebook Messengerを利用する人も多いそうです。


香港人のSNS利用方法

香港では、SNSはメディアによって使い分けることが基本。特に、ニュースなどの情報収集、エンターテインメントの視聴、コミュニケーションツールなど用途がより明確に分かれているのが特徴です。


1位:Facebook

10代から60代まで、幅広い年齢層に利用されています。
用途は、ニュースやトレンドなどの情報収集をFacebookで行うことが多いようです。そのため、企業の公式アカウントなどもまめに閲覧するよう。また、家族や友達など知り合いの近況確認用でFacebookを利用するユーザーが多いです。


2位:YouTube

10代から30代までの比較的若い年齢層が多く利用しています。
エンタメ大国の香港では言わずもがなYouTubeは大人気。映画や、コンサート映像などの音楽鑑賞、インフルエンサーやYouTuberのライブ配信やニュース番組の視聴など、様々な動画が視聴されています。


3位: WhatsApp

WhatsAppは、電話番号をアカウントとして利用し、チャットや電話ができるLINEと似たようなアプリで、主に連絡ツールとして利用されます。また、グループメッセージを送ったり、家族や友人と写真やデータなどをシェアしたりして、コミュニケーションを楽しみます。


また、香港生まれのメディアも複数あります。代表的なのはLIHKGやHkgoldenなどWeb掲示板。政治・経済から旅行やエンタメに関するテーマまで、国内外問わず、様々なトピックがあり、ユーザーが自身の興味あるテーマの情報収集に使ったり、掲示板内で質問やディスカッションを行ったりします。こうした掲示板はいずれも個人認証が必要で、投稿自体はニックネームを使用しますが、コメント等に関するルールなども比較的しっかりしており、香港ユーザーの信頼を勝ち得ています。
ニュース関連のメディアで影響力があるのはApple Daily(蘋果日報)です。Apple Daily は、1995年に香港で創刊され、2020年に創刊25周年を迎えた繁体字中国語・広東語の日刊新聞。2020年8月に香港警察が、創業者の黎氏らを香港国家安全維持法違反の容疑者として逮捕し、その際の家宅捜索の様子を同紙のサイトでライブ中継するなど、大変話題となりました。


成功したSNSマーケティングの事例

・100毛

参照: https://www.facebook.com/100most/


100毛のFacebookページは現在ページへのいいね数が137万人を超えており、香港人ならだれでも知っている、と言われるほど有名なメディアです。
100毛は、若い世代をターゲットに、2013年に創刊されたエンタメ雑誌です。毎週100個の話題を、1テーマにつき100~500字以内で紹介するという、読みやすさとシンプルさにこだわったコンセプトの媒体で、サブカル傾向が強く、笑いを誘う内容が話題となり、すぐに香港の若者に人気のメディアとなりました。
100毛がネットメディアとしてここまで支持を得たのは、記事のわかりやすさなどに加えKOL(タレント)の存在が大きいといわれています。



参照:https://www.facebook.com/Lam1Hey/


創業者の林日曦氏は、現在、経営者KOL/ライフスタイルインフルエンサーとして、香港で非常に有名です。
100毛は、当初からKOLの育成に力を入れてきましたが、スタッフの中には芸能人並みの知名度を誇る人もいるほど。こうしたカリスマたちに「ボス」と呼ばれることで、林日曦氏も、広告代理店業界人や経営者KOLとして知られるようになりました。


香港でSNSマーケティングを成功させるには?

アカウント人気を高めるポイント

1、 最新の時事、トレンドを重視
2、 写真が最重要!投稿内容が端的にわかるものを選定
3、 時事問題やニュースなど硬めの話題や長文も、内容が良ければバズる


炎上しないため気を付けたいポイント

1.「中国香港」や警察を援護するキーワードは避けよう
2. 繁体字の使用が必須!中国本土の流行語も極力使用しないこと。


ここからは、「アカウント人気を高めるポイント」と「炎上しないため気を付けたいポイント」についてみていきます。


参照: https://www.instagram.com/socialmorehk/
    https://youtu.be/RXdr2aXPY30


1.最新の時事、トレンドを重視

香港人は、ニュースや時事ネタが大好きで、常に最新情報を求めています。ちなみに、「最新」というのは基本的に当日、遅くても3日間以内だそう。
そのため、100毛をはじめ、香港で成功しているSNSアカウントは、時事ネタやトレンドを意識した記事づくりに力を入れているのが特徴で、Instagramアカウント「Social More HK」もその一つです。
Social More HKは、マーケティングのコツや、デザインに役立つ情報、SNSの最新トレンドを中心に発信するアカウントで、流行をしっかりおさえつつ、現役デザイナー視点で役立つ情報を発信し話題に待っています。クリエイティブ系のプロが実用的に使えるだけでなく、デザインに興味のある一般ユーザーから見ても分かりやすい、と評判で、僅か1年で10万人以上のフォロワーを獲得することに成功しています。


2.写真が最重要!投稿内容が端的にわかるものを選定

また、100毛とSocial More HK、いずれにも共通して言えるのは、ヴィジュアル面のわかりやすさ。
100毛が若年層向けを意識し、短いテキストと写真のシンプルな構成で支持を得たように、写真や動画は極力わかりやすく、また投稿する内容やテキスト表現、長さなどはターゲット層に合わせて調整を行いましょう。
また香港ユーザーは実用性を重視するため、新商品に関する記事などを投稿する際は、この商品を買うとどんなメリットがあるか(例 生活がより楽しくなる,コスパが良い,家事が時短でき、楽になる、など)をしっかり訴求しましょう。


3.時事問題やニュースなど硬めの話題や長文も、内容が良ければバズる

近年、国家安全法の施行などもあり、総じて政治・経済や時事ニュースへの関心が高まっています。自分たちの生活にかかわる情報を得るため、Facebookでニュース記事などをしっかり読むユーザーも多く時事問題の分析やニュース記事などは、文字量が多くても、内容が良ければシェアやいいねなどをたくさん得られたり、バズるケースも。また、以前SARS(重症急性呼吸器症候群)の蔓延を経験しているため、コロナウイルス対策に関する記事にも非常に関心が高いです。


炎上しないため気を付けたいポイント

1.政治がらみの投稿は避けるのがベター!

多民族国家の香港は、もともと個人の信仰に関しては寛容なため、SNSでもあまり宗教関係の話題でタブーになることはありません。そのかわり政治に関する話題は注意が必要。特に、中国に関する話題や関連キーワードの取り扱いには注意を!


2.繁体字の使用を推奨!流行語も香港現地で流行っている言葉を使用しよう!

配信言語は、現地で使用されている繁体字を使いましょう。中国本土と香港では文化や流行も異なります。SNSの流行語やハッシュタグなどを使用するときは、香港の現地で流行しているか、意識して発信してください。さらに、メディアと連動したりKOLを起用する場合も、現地ユーザーに影響力があるメディアやKOLを選定することが重要です。メディアでいうと100毛やApple Dailyは影響力のある大手メディアです。


いかがでしたか?SNSマーケティングでは、日本とは異なる各国のトレンドや注意事項があります。
記事のポイントを押さえて、御社の台湾向けSNSアカウントをより現地ユーザーの好みに合った内容にし、活性化していきましょう。
SNSのトレンド、変化は早いため、自社で現地の情報を常に収集し、その時々での最適なSNS運用を行っていくのは至難の業です。弊社Fun Japan Communicationsではさまざまな企業様・自治体様のSNS運用の代行を実施させていただいており、ご好評をいただいております。
インバウンド支援、海外展開支援も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。


[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2020年10月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数202万人、 Facebookファン数465万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。

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