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マレーシア向けSNSマーケティングのトレンド事情と成功のポイント


アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)が、アジア各国のトレンドを独自リサーチし発表する「各国トレンドシリーズ」。
今回はマレーシアのSNSトレンドについて掘り下げていきます。近年バズった企業PRやサービス紹介記事、現地へ発信するSNS投稿で炎上しないための注意点なども紹介しますので、各国ユーザーの特性や消費行動を理解し、貴社のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。


PICK UP
マレーシア人のSNS利用率と人気のメディアランキング
・マレーシア人のSNS利用方法

・マレーシアで成功したSNSマーケティングの事例
・マレーシアでSNSマーケティングを成功させるには?
・SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント


【調査概要】
調査主体:Fun Japan Communications
調査期間:2021年3月~2021年4月
調査対象者:10人、男女
調査方法:インタビュー定性調査


マレーシア人のSNS利用率と人気のメディアランキング

マレーシアでよく利用されるSNSメディア

1位 YouTube   約2790万人
2位 WhatsApp   約2730万人
3位 Facebook    約2670万人
4位 Instagram   約2160万人
5位 FB Messenger  約1890万人
※マレーシアの人口は2017年時点約3200万人。上のランキングは3千万人で仮定し試算https://datareportal.com/reports/digital-2020-malaysia?rq=malaysia%20internet 43ページの割合で試案


マレーシアでは、人口約3000万人に対して、インターネット利用者数約2.700万人、SNS利用者は約2.600万人と、かなり高い割合でSNSが利用されています。
また、2019年から2020年にかけて、マレーシアのインターネットユーザー数が91万9000人(+3.6%)も増加。2019年4月から2020年1月の間に、ソーシャルメディアユーザー数が100万人(+4.1%)増加し、ソーシャルメディアの普及率が近年急速伸びていることも特徴です。
とくに人気が高いのはYouTube、WhatsApp、Facebookで、とくにYoutube、WhatsAppはマレーシアの人口の80%以上が利用しているツ―ルとなります。また、次いで人気なのがInstagram、そして5位にはメッセージアプリFacebook Messengerを利用する人も多いそうです。


マレーシア人のSNS利用方法

マレーシアでは、SNSはメディアによって使い分けることが基本。年齢や用途がより明確に分かれているのが特徴です。


1位: YouTube

マレーシアでは、動画コンテンツは非常に人気で、YouTubeも10代から60代まで、幅広い年齢層に利用されています。多民族国家のため、マレー系や中華系などによって動画に使用される言語も、人気コンテンツの傾向も異なります。各言語によって、支持されているYouTuberやKOLが異なりますので、プロモーション等にYouTubeを利用する場合は注意が必要です。


2位: WhatsApp

電話番号をアカウントとして利用し、チャットや電話ができるWhatsApp。マレーシアでは、連絡ツールとして最も使われ、全世代に汎用性の高いコミュニケーションメディアです。
個人利用だけでなく、ビジネスシーンでも様々な用途で利用されており、企業の社員同士の連絡ツールとしての活用や、企業がユーザー向けに情報を発信する公式アカウントを作成するなど、日本ではLineで行われるサービス全般がWhatsAppで実施されています。


3位: Facebook

Facebookも人気で、友人知人と近況をシェアし合う、ニュースなど情報の閲覧。その他にも、商品の売買や、趣味が共通のユーザーで作るサークルの連絡ツールなど、幅広い用途で使われています。サークルや愛好会での利用が非常に盛んで、例えば「日本好き」ユーザーのサークルとして有名なコミュニティでは「Road TO Japan」などがあります。
また、マレーシア生まれのメディアも多数あります。なかでも人気なのがlowyatという掲示板。政治・経済から旅行やエンタメに関するテーマまで、国内外問わず様々なトピックがあり、ユーザーが自身の興味あるテーマの情報収集に使ったり、掲示板内で質問やディスカッションを行ったりします。匿名でも書き込める気軽さが人気で、月間400万PVものページビュー数を誇ります。


参照:https://www.facebook.com/groups/Road.To.Japan/


成功したSNSマーケティングの事例

・TV3 Malaysia

参照: https://www.facebook.com/TV3MALAYSIA


総合メディア会社Media Prima Berhadが所有するTV3 Malaysiaは、長い歴史を持つマレーシア最大の放送局。ドラマや映画などをマレー語、インドネシア語、英語、ヒンディー語、中国語などで放送しており、とくにマレー系人気の高いメディアです。TV局で様々な動画素材を所有しているという強みを活かし、SNS上でもプロモーションを展開。現在、Facebookのフォロワー数は360万人以上を誇ります。


・Berita Harian Online

参照https://www.facebook.com/bhonline


Berita Harian Onlineはマレー語の最大の日刊紙が運営するニュースサイト。Berita Harianの歴史は古く、1957年7月1日に、マレーシアで最初の新聞として発行されました。新聞社ではありますが、近年はFaceBookを活用したプロモーションにも力を入れています。分かりやすい写真と簡潔な文章、また、BHOnline TVという動画チャンネルでニュースやインタビュー動画なども多数発信しており、ユーザーからの支持を受けています。


マレーシアでSNSマーケティングを成功させるには?

アカウント人気を高めるポイント

1.ターゲットを明確化しよう

炎上しないため気を付けたいポイント

1.民族ごとのNG食材には特に注意を!発信する広告まで気を配るべし


ここからは、「アカウント人気を高めるポイント」と「炎上しないため気を付けたいポイント」についてみていきます。


ターゲットを明確化しよう

参照:https://www.facebook.com/sushikingasia


他民族国家のマレーシアでは、民族ごとに宗教や考え方、文化が異なりますし、流行もまったく異なります。例えば、マレー系で非常に有名な芸能人や歌手でも、中華系マレーシア人が全く知らないことも多いです。そのため、マレーシアでプロモーションを実施する場合は、「この情報は何系に向けて発信したい情報か?」というターゲティングを意識して展開することが大切です。


SUSHI KINGは現地生まれの回転寿司チェーンレストラン。マレーシアでは、中華系を中心に、日本食が非常に人気です。その人気ぶりは、クアラルンプール随一とも言われる繁華街ブキッ・ビンタンに、J’s GATE DININGという、ワンフロアがすべて日本食レストランのフードコートがあるほど!また最近、現地ではマレーシア人オーナーが経営する日本料理店が増えており、SUSHI KINGもマレーシア生まれのレストランです。
SUSHI KINGは前述のTV3 Malaysiaと同様、動画を積極的にSNSプロモーションに活用しており、現在、Facebookのフォロワー数は72万人以上。SNSで発信する動画が、非常にわかりやすい内容で「どれを食べる?」とユーザーに問いかけるなど、エンゲージメント率を高める様々な工夫が施されています。
また、プロモーションで、ハラルフードであることを強調しPRしている点が特徴的です。マレーシア人はほとんどがムスリムで、食べ物のハラル認証などを常に意識して、飲食店を選んでいます。そうしたポイントをおさえた、現地会社ならではのPRの仕方ですね。アルコールを扱わない、豚肉を使わない飲食店というだけではなく、ハラル認証を持っている店であると明言することでムスリムは安心してお店を訪れられます。


民族ごとのNG食材には特に注意を!発信する広告まで気を配るべし

炎上を防ぐポイントも、「アカウント人気を高めるポイント」と同様、しっかりしたターゲティングと、民族ごとの宗教や文化面の違いに気を配ることです。とくに、宗教と、宗教ごとの食べられない食品や禁止事項は、通常の投稿だけでなく広告運用などでも気を配る必要があります。
たとえば、イスラム教徒がほとんどを占めるマレー系に対して、豚肉の画像や情報はご法度。もちろん、「黒豚」や「豚肉」に関する広告も出さないほうが良いです。また、インド系の方は、ヒンズー教の教えで牛肉を食べないため、「和牛」などの広告を出しても、反感を買うだけでしょう。ちなみにインド系は、中華料理を食べられ、中華系のフードコートでも食事をしますので、中華料理等の広告は特に問題ありません。
また、中華系とインド系の方のなかには、ベジタリアンも珍しくありません。中華系なら旧暦の月の1日目と15日目をベジタリアンの日にしたり、午前中だけベジタリアン食を食べたりなど、制限付きの食事をする人もいます。


いかがでしたか?SNSマーケティングでは、日本とは異なる各国のトレンドや注意事項があります。記事のポイントを押さえて、貴社の台湾向けSNSアカウントをより現地ユーザーの好みに合った内容にし、活性化していきましょう。
SNSのトレンド、変化は早いため、自社で現地の情報を常に収集し、その時々での最適なSNS運用を行っていくのは至難の業です。弊社Fun Japan Communicationsではさまざまな企業様・自治体様のSNS運用の代行を実施させていただいており、ご好評をいただいております。インバウンド支援、海外展開支援も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。


[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2020年10月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数202万人、 Facebookファン数465万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。

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