三重県のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向

この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、三重県のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。

データで見る三重県のインバウンド状況

訪日観光客数（2019年）

2019年の三重県の訪日外国人客数は240145人で、全国31位。
中部地方の三重県は、名古屋、京都、大阪などの観光都市からも近く、観光ルートに組み込みやすい県となっています。そのため、訪日旅行者向けの観光案内所、免税店などの整備も進んでいます。伊勢神宮や夫婦岩などが代表的な観光スポットですが、それら以外の魅力の認知度を拡大していけば、今以上に訪日旅行者数が伸びると予測されます。

訪日観光客数の推移

国別、訪日観光客数の推移

2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると中国人旅行者が訪問者の33.58%を占め、三重県に最も多く訪れています。続いて台湾が18.02%、香港9.72%、韓国8.35%、その他5.56%となっており、この上位5カ国で全体の75.23%を占めています。

インバウンド消費額（2019）

・インバウンド消費額は92億円で全国29位。

・1人1回あたりの旅行消費額単価は38635円で全国20位。

・1人1泊あたりの旅行消費単価は5997円で全国40位。

インバウンド消費額の国別割合（2019）

2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると中国がインバウンド消費額の33.31%を占め、三重県で最もたくさんお金を使っています。続いて韓国が10.59%、香港9.89%、台湾7.82%、フィリピン7.27%となっており、この上位5カ国で全体の68.88%を占めています。

費目別消費内訳（2019）

三重県における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、買物代が消費額全体の42.85%を占め、続いて飲食費が27.43%,宿泊費が25.03%となっています。

アジアの訪日外国人の意見

三重県に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象

三重県には台湾人、タイ人、香港人の訪日リピーターが多く訪れており、三重といえば、すぐに伊勢神宮を思い出す、とのこと。また、タイ人には夫婦岩や、なばなの里も知られています。また、高級グルメが好きな香港人の間では、伊勢はイセエビがたくさん獲れる地域としても有名です、しかし残念ながら、それ以外の東南アジア諸国からは、三重はあまり知られていないようです。

三重県でアジアの訪日外国人観光客に人気の観光地

インドネシア、マレーシア、ベトナムは三重県の観光地について、印象がないようです。台湾、タイ、香港では、日本でもっとも有名なパワースポット、伊勢神宮が人気。また、なばなの里のイルミネーションはインスタ映えスポットとして、タイでとても有名です。また、タイでは夫婦岩も縁結びのシンボルとしても有名です。 また、リピーターが特に多い台湾人には、鬼ヶ城や熊野古道で有名な東紀州エリアも知られています。

三重県でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ

訪日リピーターの多い台湾、香港、タイの方々の間では伊勢神宮が有名なので、アクティビティとして伊勢神宮巡りが人気のようです。また、海女小屋やおかげ横丁なども人気です。反対に、インドネシア、マレーシア、ベトナムの旅行者は、三重県のアクティビティについて、印象がないようです。

三重県でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ

訪日リピーターの多い台湾、香港、そしてタイの人々は、松坂牛と揃って回答しました。しかし、残念ながら、インドネシア、マレーシア、ベトナムには、三重県のグルメの印象はあまりないようです。

三重県でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ

いずれの国においても、定番かつ人気のおみやげは赤福でした。

三重県でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア

タイでは四日市市周辺、台湾では東紀州周辺が人気の宿泊エリアのようです。残念ながら、インドネシア人、マレーシア人、香港人、ベトナム人からは、三重県の人気宿泊エリアの具体的名称は出て来ず、印象がないようです。

参考資料：訪日外国人消費動向調査（官公庁）、訪日外客数の動向（JNTO）より推計

いかがでしたか？都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。
三重県向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。