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台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア 利用する調味料の実態 調査結果 vol.2

アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下 Fun Japan Communications)は、香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国における食の実態を調査しました。今回は調味料について。日本への関心が高い数十万人の会員の”イマ”をご紹介します。

PICK UP
1. キッコーマンとマルコメの功績は大きい
2. UMAMIを世界共通の言葉にした味の素
3. ハラール認証も取得しているキューピー


前回ご紹介した「調味料」についての調査結果では、「買ったことがある調味料」が、5カ国全体で塩、醤油、こしょうの順で、「好きな調味料」とほぼ同じでした。この結果を裏付けるように、今回の調査でわかったのは、圧倒的な醤油人気です。


日本の調味料を、「知っているか?」「食べたことがあるか?」「好きな調味料は?」という具合に深掘りしていった今回ですが、興味深いのは、「知らない」と答えた人が5カ国全体でも1%程度だったという点。つまり、ほとんどの人が何かしらの日本の調味料を知っていることになります。


それでは、香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国の日本好きな人たちから聞いた日本の調味料をご紹介します。


調査概要

調査方法各国FUN! JAPAN会員へのオンラインアンケート
調査時期2018年3月15日~2018年7月17日
サンプル数3,524

知っている日本の調味料は?(複数回答)

日本の調味料は数多くのものが出回っており、特に醤油は家庭にもある一般的な調味料です。そのことが今回の調査にも表れており、アジア5カ国の結果では、醤油、ワサビ、味噌の順で上位を占めました。


醤油といえばキッコーマンです。1950年代にアメリカに進出し、アジアでは80年代から展開を始めました。アジアの拠点としたのはシンガポールで、高温多湿な場所での醤油醸造に成功。日本の食文化を伝えることにも注力し、早くから米、味噌、海苔、酢など多様な食材も扱っているそうです。この功績は大きいのではないでしょうか。(キッコーマンホームページより)


刺身や寿司の人気は衰えないので、ワサビと醤油の認知度が高いのは当然かもしれません。本来、ワサビは薬味ですが、日本の家庭でも寝茎をすりおろして使うことはほとんどなく、ワサビ調味料を冷蔵庫に常備していることが多いはず。ショウガもチューブの調味料がありますが、アジア5カ国の40〜50%の人が知っていると答えています。


台湾と香港では、味噌が1位という結果でした。マルコメが、アジア5カ国に味噌を輸出しており、日本食レストランはもちろん、スーパーでも販売されています。私たち日本人は、味噌というと味噌汁を真っ先に思い浮かべますが、香港では味噌ラーメンが人気。台湾では、スーパーで日本の味噌を購入し、味噌汁を作る家庭もあるようです。(マルコメホームページより)


最近はイスラム教徒に対応したハラール認証を取得して、さらなる開拓に務める企業も出てきているようです。

食べたことがある日本の調味料は?(複数回答)

「食べたことがある日本の調味料は?」という質問は、家庭での使用だけでなく、レストランや屋台など外食も含まれます。インドネシア以外の国々は、醤油、ワサビ、味噌が上位に。日本料理レストランで刺身や寿司を食べれば、醤油やワサビは当たり前のように出てきますし、セットメニューを注文すれば味噌汁も付いてくるでしょう。


インドネシアを見てみると、醤油が1位ですが、2位が味の素、3位がマヨネーズになっています。実際、味の素は早くから世界に進出しており、インドネシアはもちろん、タイ、マレーシア、台湾に現地法人があります。味の素のホームページをみると、ニュースレターも英語・中国語・インドネシア語・タイ語などアジア地域の言語での発信もあります。また、各国のホームページにはレシピも紹介され、動画レシピが掲載されている場合もあります。(味の素ホームページより)


日本でもメジャーな調味料の認知度が高いことは想像できるものの、そんな中、目を引くのは、「柚子胡椒」の健闘ぶり。九州が発祥の地と言われ、日本でも2000年代から広まったもので柚子胡椒を常備している家庭はそう多くはないはず。しかし、香港では61%の人が、台湾では48%が「食べたことがある」と答えています。福岡市の食品メーカーが、柚子胡椒を液状にした製品を開発しており、アジアでは香港、台湾、タイなどに輸出しているそうです。日本でもまだ一般的とはいえない柚子胡椒、新しもの好きの香港・台湾の人には響いたのかもしれません。

好きな日本の調味料は?(複数回答)

インドネシア以外の4カ国は、好きな調味料も醤油、味噌、ワサビが上位を占めました。


マヨネーズが各国に一定の人気があるようですが、アセアンに進出しているキューピーの調味料は、ハラール認証を取得しており、ムスリム向けにも販売しています。


さらに、キューピーでは、インドネシアであまり食べる機会のなかったサラダの需要を創出したり、各国の料理に合った商品も提案しています。(キューピーホームページより)


弊社が運営する『FUN! JAPAN』でも、日本の食に関する記事を多く配信しておりますが、なかでも人気があったのが「お好み焼き」の記事です。この記事にはたくさんのコメントが寄せられましたが、「大好き!」「おいしそう」などのコメントの他、インドネシアでは「現地にハラル対応のお好み焼き屋さんがあります」や、台湾では「家庭でよく作ります」など興味深いコメントも多数ありました。


お好み焼きにもマヨネーズが使われていますが、意外とこんなところから、日本食といえばマヨネーズという意識があるのかもしれません。

https://www.fun-japan.jp/my/articles/7854?vertical=food

▼『FUN! JAPAN』 WEBサイトイメージ

アジアでは健康志向もあって、日本食=健康のイメージから日本の料理が再認識されているようです。現地では様々な形態の日本料理レストランがさらに増えています


いかがでしたでしょうか?

2回に渡り、アジアの調味料について分析してきました。

特に今回は日本の調味料がアジアの人たちにとってどう認識されているのか、興味深い結果だったと思います。


Fun Japan Communicationsでは、台湾・香港・ASEANにて79万人の会員を持つ”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営しており、会員向け商品サンプリング、タイアップ記事配信、現地ギャザリングパーティーなど、様々な”FUN!”な仕掛けて、Made in Japanを広めるお手伝いをしています。

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Fun Japan Communicationsについて

当社は、台湾・香港・ASEANを中心に、月間最大140万人以上の”日本好き”消費者からアクセスされるコミュニティ『FUN! JAPAN』を運営しており、デジタルマーケティングを通じ、日本企業及び自治体の皆様とアジアの消費者との架け橋になることをビジョンに掲げています。このビジョンを実現させるため、当社は従来の情報発信メディアや広告プロモーションの枠を超え、購買、来店、エリアへの誘客といった、企業・自治体の皆様の課題解決にこだわったソリューションを提供しています。

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