インバウンド・海外情報

東京都のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向

この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、東京のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。

データで見る東京都のインバウンド状況

訪日観光客数(2019年)

2019年の東京都の訪日外国人客数は15098479人で、全国1位。
日本の首都で関東地方に位置する東京は、訪日旅行者の訪問率、訪問数、宿泊者数、旅行消費単価、外国人観光案内所、免税店舗数の全てにおいて全国第1位となっています。浅草、銀座、秋葉原、渋谷、原宿など、観光地からショッピングエリア、飲食店まで充実しており、東京国際空港(通称・羽田空港)や成田国際空港などのハブ空港があるため、日本旅行に来た外国人旅行者の多くが立ち寄るスポットといえます。

訪日観光客数の推移

国別、訪日観光客数の推移

2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると中国が訪問者の32.84%を占め、東京都に最も多く訪れています。続いて台湾が9.48%、米国8.69%、韓国7.91%、その他7.48%となっており、この上位5カ国で全体の66.4%を占めています。

インバウンド消費額(2019)

・インバウンド消費額は15092億円で全国1位。

・1人1回あたりの旅行消費額単価は99959円で全国1位。

・1人1泊あたりの旅行消費単価は17816円で全国3位。

インバウンド消費額の国別割合(2019)

2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると中国がインバウンド消費額の39.01%を占め、最も消費額が高くなっています。続いて米国が9.15%、その他7.95%、台湾7.77%、韓国6.39%となっており、この上位5カ国で全体の70.27%を占めています。

費目別消費内訳(2019)

東京都における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、買物代が消費額全体の41.74%を占め、続いて宿泊費が31.33%,飲食費が20.92%となっています。

アジアの訪日外国人の意見

東京都に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象

日本の一番流行っているものや最新情報を手に入れることができる都会として、イメージが定着しています。交通が便利で観光地が多く、一度の滞在では見きれないほど。東京タワーとスカイツリーはもちろん、浅草、東京駅周辺、銀座、池袋、新宿、渋谷、原宿、上野、秋葉原など、人気スポットにあふれています。

東京都でアジアの訪日外国人観光客に人気の観光地

FUN! JAPANの全対象国のユーザーが、「訪日旅行で必ず一度は行ってみたい都市」と回答しました。
また東京のシンボルとして外国人の印象が強いのが東京タワー。日中の姿はもちろん、ライトアップされた夜の姿も魅力的とどの対象国ユーザーも口を揃えます。また、東京タワーだけでなく、高さ634mを誇りショップやレストラン、水族館等々が充実している東京スカイツリーも人気です。

東京都でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ

訪日旅行中に一度は体験したい、と人気なのは、伝統があり美しい日本の着物。
特に、アクセスがよく下町情緒あふれる浅草を着物を着て街巡りするのが人気です。また、インドネシアでは「Ninja」が有名なため、着物の着付けだけでなく、忍者の修行体験なども人気。台湾やマレーシア、タイ人は着物体験やショッピング。香港と、日本製品人気が高いベトナムではショッピングが人気アクティビティとなっています。

東京都でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ

いずれの国でも和食は非常に人気が高く、インドネシア人は寿司、てんぷら、和定食などの定番料理が人気。タイ人には焼肉、寿司、刺身、しゃぶしゃぶなど、自国に世界中のグルメが集う台湾や香港のユーザーは焼き肉。ベトナム人は寿司、刺身などと回答しました。

東京都でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ

東京には何でもある印象が強く、おみやげの「爆買い」をする外国人旅行者も多いです。
人気商品としては、台湾人は東京バナナやシュガーバターの木、東京 レンガぱん、東京ひよ子など。香港人は、東京バナナや東京ひよ子、ベトナムではお菓子や文房具、アニメグッズ、UNIQLO、化粧品、薬、電子機器など様々な商品があげられた。
マレーシア人旅行者からは東京バナナ、キーホルダー、アニメグッズなど。タイ人からは東京バナナと各観光スポットに関連するグッズ(東京スカイツリー、東京タワー、浅草、秋葉原、上野など)に魅力を感じるという言葉も出ました。

東京都でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア

池袋や新宿、上野は、FUN! JAPAN対象国すべてにおいて人気があります。加えてタイ人は大久保、台湾人は銀座、日本橋、東京駅も挙がった。


参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計


いかがでしたか?都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。
東京向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。

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