インバウンド・海外情報

静岡県のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向

この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、静岡県のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。

データで見る静岡県のインバウンド状況

訪日観光客数(2019年)

2019年の静岡県の訪日外国人客数は1602546人で、全国13位。
中部地方の静岡県は、富士山がある県として訪日旅行者の間でも有名で、街中のFree Wi-Fiや訪日旅行者向けの観光案内所、免税店なども充実しています。一方で、旅行者の消費単価が低いことが課題となっています。今後は、富士山以外の魅力に関しても積極的にプロモーションしていき、認知を拡大していうことが、訪日旅行者数の伸びにつながると予想されます。

訪日観光客数の推移

国別、訪日観光客数の推移

2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると中国が訪問者の64.23%を占め、静岡県に一番多く訪れています。続いて台湾が5.66%、韓国3.48%、米国3.28%、その他3.05%となっており、上位5カ国で全体の79.7%を占めています。

インバウンド消費額(2019)

・インバウンド消費額は379億円で全国12位。

・1人1回あたりの旅行消費額単価は23678円で全国40位。

・1人1泊あたりの旅行消費単価は9990円で全国22位。

インバウンド消費額の国別割合(2019)

2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると中国がインバウンド消費額の48.81%を占め、消費額の割合が最も高くなっています。続いて台湾が7.02%、韓国6.15%、米国5.45%、その他4.63%となっており、上位5カ国で全体の72.06%を占めています。

費目別消費内訳(2019)

静岡県における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、買物代が消費額全体の37.81%を占め、続いて宿泊費が33.75%,飲食費が22.34%となっています。

アジアの訪日外国人の意見

静岡県に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象

ほとんどの対象国で、日本のシンボルで世界遺産でもある「富士山」そして「お茶」と回答したユーザーが多かったです。しかしベトナムのユーザーの中には、県名と富士山があまり結びつかない人も多く、何も思い浮かばないと回答した人もいました。

静岡県でアジアの訪日外国人観光客に人気の観光地

台湾人やインドネシア人、タイ人は富士山と答えた人の割合が多かったです。ショッピングへの興味が強い香港人は、御殿場プレミアム・アウトレットと答えた人が多かったほか、伊豆や熱海など温泉観光地にも強い関心を示していました。

静岡県でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ

各国共通で人気人気が高いのはやはり富士山。インドネシア、マレーシア、香港の旅行者は、旅行中でも登山することへの抵抗感が少ないのか、富士登山も人気アクティビティであげられていました。
また、ショッピングへの興味が強い香港人は御殿場アウトレットと答えた人が多かったほか、伊豆や熱海の温泉観光地での入浴体験にも興味を示していました。

静岡県でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ

訪日リピーターの多いタイ、台湾、香港で共通で出たキーワードが日本茶。しかし、残念ながらインドネシア、マレーシア、ベトナムでは静岡県のグルメに関する印象は薄いようです。

静岡県でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ

いずれの国においても、お茶とうなぎパイが人気のようです。また、山葵(わさび)も、その刺激が珍味として知られていて、タイ人の間ではワサビ関連商品も人気のようです。

静岡県でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア

マレーシア、タイ、台湾、香港では熱海エリアが人気の宿泊スポットとなっています。リピーターが多い台湾と香港は伊豆と下田も挙げていました。


参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計


いかがでしたか?都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。
静岡県向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。

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