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【インバウンド対策の最新トレンド】効果的な施策と成功事例

現在の円安は2022年から始まり、その後、国際情勢や経済状況などの多様な要因によって徐々に進行しました。2024年9月時点では1ドル=140円台まで落ち着きましたが、同年6月には一時1ドル=160円を突破する局面もありました。この歴史的な円安を背景に、観光目的で日本を訪れるインバウンド旅行者が急増しています。企業・自治体のマーケティング担当者は、「オンライン・オフラインのインバウンド対策をどう打つべきか…」「2019年までの施策をそのまま続けて良いのだろうか…」といった課題に直面しているのではないでしょうか?

本記事では、訪日外国人旅行者の増加状況、旅行形態の変化、消費動向をデータで紹介し、「今必要なインバウンド対策」について、Fun Japan Communicaitons独自の目線で、短期・中長期の視点から詳しく解説します。

お客様の目的に応じた最適な施策を見出すためのガイドとして、ぜひご活用ください。


円安効果で急増する訪日外国人旅行者:データから見る最新動向

以下の2017年から2024年の月別訪日外客数の推移グラフをご覧ください。歴史的な円安が追い風となり、訪日外国人旅行者数は、コロナ前の過去最多記録だった2019年を上回り、2024年現在も過去最高を更新し続けています。

出典:日本政府観光局(JNTO)

続いて、以下の2023年1~8月と2024年1~8月の訪日外客数の比較データを見てみましょう。東アジア(台湾、香港、韓国)ASEAN諸国(インドネシア、マレーシア、ベトナムなど)共に増加傾向が見られます。

出典:日本政府観光局(JNTO)

すべての国において、同月比で過去最高の訪日客数を記録しており、この好調な市況は9月以降も続く見込みです。

旅行形態の変容:団体ツアーから個人旅行(FIT)へのシフト

海外旅行の形態は、かつての団体ツアー中心から、近年ではFIT(個人旅行)が主流へと変化しています。この背景には、SNSの普及による旅行情報の容易な入手や、OTA(オンライントラベルエージェンシー)の発展により、誰もがインターネットで簡単に航空券やホテルを予約できるようになったことがあるでしょう。以下のデータを見てみましょう。

日本国内のほぼすべての都道府県で、2023年(表内:青棒グラフ)はFIT旅行の利用比率が上昇しています。特に関東・中部・近畿エリア、いわゆるゴールデンルート(*ゴールデンルートは、東京・箱根・富士山・名古屋・大阪をめぐる観光周遊ルート)では訪日客がFIT旅行を利用する傾向が顕著です。

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」2023年4~9月期、及び2019年同期のデータにもとづくJTB訪日インバウンド共創部のデータより

円安が訪日外国人の消費動向に与える影響

円安は訪日外国人旅行者にとって大きなメリットとなっています。日本での宿泊費、飲食費などの消費額は2019年や2023年の同期比を見ても、顕著に増加しています。

出典:観光庁インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)

今必要なインバウンド対策:3つの効果的な戦略

これまでの説明から明らかな通り、訪日外国人旅行者数が過去最高水準に達し、FIT旅行が主流となったことで、消費者に直接情報を届けることがますます重要になっています。そのため、自社のマーケティングやプロモーションにデジタル・オンライン施策を組み込むことが不可欠です。さらに、短期的かつ即効性のある効果を求める場合、訪日旅行者数が最も多い東アジア(台湾・香港・韓国)を中心とした複数国をターゲットとしたプロモーションが効果的でしょう。

【記事広告】インバウンド対策の必須ツール:その効果と事例

弊社では、外国人向けオウンドメディア『FUN! JAPAN』に、オリジナル記事(*一般的にタイアップ記事、PR記事、記事広告と呼ばれる施策と同様です。)を作成・掲載するサービスをご提供しています。弊社の記事広告の特徴は、外国人ライターが外国人目線で記事を執筆することです。さらに、お客様のご要望に応じて現地取材も実施いたします。記事広告は、Googleの検索エンジンでキーワード検索された際に消費者に情報が届き、永続的にネット上に存在するため、情報が資産として蓄積されます。そのため、デジタルを活用した「情報拡散」施策として大きなメリットがあり、認知度向上に効果的です。

取材する女性

弊社では多数の実績がございますので、初めてご検討の方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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【インフルエンサー施策】効果を最大化するタイミングと事例

インフルエンサーは、そのフォロワー数の規模に応じて、ナノインフルエンサーやマイクロインフルエンサーなどと分類されます。インフルエンサー施策は弊社でも人気が高く、お問い合わせの多い施策の一つです。ただし、この施策を効果的に導入するには、適切なタイミングが重要です。弊社の見解では、インフルエンサーの効果を最大化するには、商品やサービス、地域の認知度が十分に高まり、一定の成長段階に達した時期に実施することが望ましいです。このタイミングでインフルエンサーを「起爆剤」として活用することで、より大きな効果が期待できます。

インフルエンサー

弊社では、ウェブサイトに掲載されている以外にも多数の事例があります。インフルエンサー施策のノウハウや注意点も豊富に蓄積していますので、初めてご検討の方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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【SNSキャンペーン】店舗誘客を促進:効果と事例

SNSキャンペーンでは、Facebook、Instagram、Xなどの企業SNSページを活用します。代表的な施策には、ハッシュタグを用いたユーザー生成コンテンツ(UGC)の拡散やプレゼントキャンペーンがあります。各国でSNSキャンペーンを実施する際は、現地の法令遵守が重要です。また、東アジアと東南アジアではFacebookユーザーが多く、SNS広告との相性が良いのが特徴です。SNS広告を併用することで、効率的な情報拡散(リーチ)とエンゲージメント向上が期待できます。

SNSを使用する女性

弊社は、SNSキャンペーンの実施ノウハウと各国での実績を豊富に有しています。初めての方も、お気軽にお問い合わせください。

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台湾のSNSマーケティングとトレンドの記事を読む

香港のSNSマーケティングとトレンドの記事を読む


今から始めるべき【インバウンド対策】2選

訪日客の消費行動の変化や心理を理解するため、「オンライン調査」の相談や実施が増えています。過去にインバウンドプロモーションを行った経験のある企業でも、改めての市場調査はインバウンドマーケティング市場で高いニーズを持つ施策だと感じています。即座に対策を講じるのではなく、まずはじっくりと外国人旅行者のニーズや認知度を把握することから始めたいお客様には、中長期的な視点で効果を得られる施策をお勧めします。冒頭で紹介した訪日客数の国別データが示すように、東南アジア(インドネシア・ベトナム・タイ・マレーシアなど)をターゲットに含めることが有効です。これらの地域は経済成長が著しく、訪日外国人旅行の潜在市場と言えます。こうした国々を対象とした多国籍インバウンド戦略やプロモーションが望ましいでしょう。

【定性・定量調査】効果と事例

定性・定量調査は、対象のインバウンド市場の深い理解と効果的な戦略立案に不可欠です。定性調査では、グループインタビューを通じて訪日旅行者のより詳細な意見や、行動パターンを把握できます。定量調査ではオンラインアンケートを用いて、統計的なデータを収集します。これらの調査結果を組み合わせることで、ターゲット市場のニーズや傾向を正確に分析し、的確なマーケティング戦略を立てることができます。

弊社では、メディアが保有する各国の日本好きな会員に向けた調査が可能です。実施ノウハウや各国での調査実績もございますので、初めて検討されている方もお気軽にお問い合わせください。

📄定性・定量調査の事例一覧はこちら

【SNS運用代行】ファンを囲い込む効果と事例

SNS運用代行は、企業のSNSアカウントをアウトソースした会社が管理し、フォロワー獲得に効果的な投稿や、ページファンとのエンゲージメントを醸成するサービスです。これにより、一貫したブランドメッセージの発信や、タイムリーでトレンド感のある情報提供が可能になります。特に、多言語対応や、コンテンツに文化的な配慮が必要なインバウンド市場では、専門知識やノウハウ、実績を持つ代行会社へのアウトソーシングが効果的です。

弊社では、自社のSNS(Facebook、Instagram)運用のノウハウや、他企業・自治体様の運用代行の実績も多数ございます。初めて検討されている方もお気軽にお問い合わせください。

📄SNS運用代行の事例一覧はこちら


【まとめ】課題と目的に合ったインバウンド対策

弊社が推奨するアプローチは、お客様の施策が短期目線か中長期目線かによって異なります。最適なプランは、現状の課題と目標、ご予算を考慮して提案し、実施することが可能です。さらに、弊社からの提案にお客様のご要望も反映させ、最終的な実施施策を決定します。以下が本記事のポイントです。

課題と目的に合ったインバウンド対策のポイント
短期的な目標達成が重要な場合、台湾・香港市場をメイン市場として進める事例が多い
中長期的な視点で取り組む場合、台湾・香港市場からASEAN市場へ移行するパターンを想定した事例が多い
お客様の状況によっては、初めからASEAN市場をメインに選択する場合もある

本記事を通じて、現状の課題と目的に応じた最適な施策を見つけるヒントを得られましたでしょうか?少しでも気になる施策がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。



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