【タイ】 コロナ禍でも店舗数拡大! 回転寿司チェーン店が人気の理由
外食産業の海外出店が加速。渡航できない代わりに、自国で日本のレストランやショップで「訪日欲」を満たす方も多いようです。タイのバンコク近郊在住で日本好きの獣医師・Auiさん(40代)が、情報提供してくれました。現地の方々の心をつかんでいる理由はなんでしょう?
タイの「スシロー」、コロナ禍に1年間で8店舗オープン
スシローといえば大阪発祥の回転寿司チェーン店で、日本でもおなじみです。2021年3月にタイの首都バンコクに出店後、わずか1年で8店舗オープンと、急速に店舗数を拡大しています。
スシローのタイ1号店が入店している「セントラルワールド」は、東南アジアでも最大級といわれるショッピングモールです。「セントラルワールド周辺は、東京でいうと銀座。休日はグルメやお買い物を満喫する人であふれ、まさにバンコクの中心といえるエリアです」(Aui)
他のくら寿司の店舗も、大型ショッピングセンター「セントラルプラザ グランド ラマ9」や「フューチャーパーク・ランシット」等に開店。多くの人が集まるエリアを狙って出店していることが分かります。
(写真提供:Aui)
「スシロー」タイ1号店は全350席の大型店舗。休日ともなると1~2時間待ちは当たり前なのだとか。
(写真提供:Aui)
カウンターとボックス席があり、卓上にはタッチパネルを常備。日本の回転寿司チェーンでは一般的ですが、タイではまだ珍しいそう。「日本の回転寿司店に行ったようなリアル感が味わえるのも、スシローが人気になっている理由だと思います」(Aui)
(写真提供:Aui)
タイで珍しいとはいえ、写真もあるので注文しやすい。ちなみにこのページはすべてマグロの握り。「マグロだけでもこれだけの種類から選べるのは魅力的です」(Aui)
(写真提供:Aui)
「私が好きなのはホタテ、ズワイガニ、エビ、ウナギ。鮮度が良く、どのネタもぷりぷりでおいしいです!」(Aui)
タイのスシロー、価格帯はどれくらい?
(写真提供:Aui)
価格は1皿あたり40~120バーツ(150~450円程度)。タイ屋台のチャーハンが1皿40バーツなので、そう聞くと少々高く感じるかもしれませんが……。
「鮮度が良く、味もおいしい。そして日本の寿司レストランであればこの価格はむしろ良心的に感じます」(Aui)
首都バンコクの人たちも価格に納得できるからこそ、何時間待っても食べたいと思えるのかもしれませんね。
スシローがタイで人気の理由
ショッピングセンター内など好立地でアクセスしやすい日本の回転寿司スタイルをそのまま輸出した「リアル感」ネタと味も日本と同等で良心的な価格
海外展開をするにあたりローカライズは重要ですが、往来がしにくい時に「日本らしさ」をそのまま輸出したことで、現地での流行に結びついたのかもしれません。