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インドネシア向けSNSマーケティングのトレンド事情と成功のポイント


アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)が、アジア各国のトレンドを独自リサーチし発表する「各国トレンドシリーズ」。
今回はインドネシアのSNSトレンドについて掘り下げていきます。近年バズった企業PRやサービス紹介記事、現地へ発信するSNS投稿で炎上しないための注意点なども紹介しますので、各国ユーザーの特性や消費行動を理解し、貴社のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。


PICK UP
インドネシア人のSNS利用率と人気のメディアランキング
・インドネシア人のSNS利用方法
・インドネシアで成功したSNSマーケティングの事例
・インドネシアでSNSマーケティングを成功させるには?
・SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント


【調査概要】
調査主体:Fun Japan Communications
調査期間:2021年4月~2021年5月
調査対象者:10人、男女
調査方法:インタビュー定性調査


インドネシア人のSNS利用率と人気のメディアランキング

インドネシアでよく利用されるSNSメディア

1位 YouTube 約1億7300万人 (インターネットユーザーの88%) が利用
2位 Whatsapp 約1億6520万人(インターネットユーザーの84%)が利用
3位 Facebook 約1億1230万人(インターネットユーザーの82%)が利用
4位 Instagram 約1億5540万人 (インターネットユーザーの79%)が利用
5位 Twitter 約1億1015万人(インターネットユーザーの56%)が利用参考
参考URL:https://andi.link/hootsuite-we-are-social-indonesian-digital-report-2020/


2020年時点でのインドネシアの人口は約2億6,690万人、そのうち1億9,670万人がインターネットを利用し、73,7%程度のインターネット利用率となっています。これは、2019年後半にインドネシア国内全土に高速通信網を整備するプロジェクト「パラパ・リング」が完成したからこそ。インフラが整備され、さらに2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によって、テレワークやオンライン教育などの需要が高まっており、インターネット利用者は今後も増加すると思われます。
また、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末利用が多く、同じ2019年時点でのモバイル端末の保有比率は133%、一人2台以上保持する高い割合となっています。SNSも高い利用率で、とくに人気があるのはYouTube、WhatsApp、Facebook。また、写真をたくさんアップできるInstagramも人気。2020年の広告リーチ数の世界ランキングでも上位にランクインしています。Twitterに関しては、東南アジアではあまり利用率が高くなく、インドネシアでも他のSNSと比較すると56%程度にとどまっています。


参考URL: インドネシア共和国通信情報省https://www.kominfo.go.id/content/detail/30653/dirjen-ppi-survei-penetrasi-pengguna-internet-di-indonesia-bagian-penting-dari-transformasi-digital/0/berita_satker


インドネシア人のSNS利用方法

SNS利用率の高いインドネシア。SNSはメディアによって使い分けることが基本です。


1位:YouTube

インドネシア人は動画が大好きで、映像を気軽に視聴やシェアできるYouTubeは高い人気を誇ります。とくに、人気のジャンルは、自動車、教育、料理、ゲーム、韓流ドラマなど。また、YouTubeを活用した企業や商品のプロモーションやライブコマースも盛んです。


2位: WhatsApp

WhatsAppはLINEと同様、テキストメッセージや写真、動画のシェア、通話やビデオ通話、スタンプ利用などができるチャットアプリ。無料で使用でき、グループチャットなどもでき汎用性が高いため、オンオフ問わず活用されています。


3位:Facebook

実は、東南アジアにおけるFacebookユーザー数のランキングで1位、世界ランキングでも3位を記録しています。WhatsApp同様、日常のコミュニケーションツールとしてオンオフ問わずよく使われているツールです。


インドネシアで成功したSNSマーケティングの事例

・Kompas

参照: KOMPAS.com
https://www.facebook.com/KOMPAScom


インドネシアでフォロワー数が多いアカウントの一つとして有名なのが、KOMPAS.comというニュースメディアのFacebookアカウント。1060万人以上のフォロワーをほこります。
KOMPAS.comは、インドネシアで最も読者の多い全国紙のウェブ版で、政治、経済、スポーツ、科学、エンタメ、ライフスタイルなど様々なカテゴリーの記事が閲覧できるのが魅力です。同紙の掲載するニュースは現地でも定評があり、記事は語彙の豊富さなどもあり外国人がインドネシア語を学習する際の教材や試験問題などにも利用されるほど。Facebookアカウントでも、こうした媒体としての信頼性と豊富な情報量が魅力で、様々なニュースを投稿しています。また、昨今インドネシアではLINEも徐々にユーザー数が増えており、KOMPASは2016年からLINEアカウントも運用しています。


インドネシアでSNSマーケティングを成功させるには?

アカウント人気を高めるポイント

1.インフルエンサーやKOLのSNSやYouTubeアカウントを利用したライブコマース2.FacebookやWhatsAppなどの口コミグループを意識した告知宣伝


炎上しないため気を付けたいポイント

1.豚肉、お酒などの飲食物、宗教関連は敏感なテーマなので避けるのが無難
2.政治関連、イスラム教でタブー視されている占いなども基本避ける


ここからは、「アカウント人気を高めるポイント」と「炎上しないため気を付けたいポイント」についてみていきます。

参照: https://www.blibli.com/
https://www.facebook.com/bliblidotcom


・インフルエンサーやKOLのSNSやYouTubeアカウントを利用したライブコマース

EC市場の成長が非常に著しく、2018年時点では270億ドル(約2兆9600億円)、米Google社とシンガポール政府の投資会社によれば、2025年までに3倍の1000億ドルに達し、東南アジア最大の市場なると予測されています。
現地で特に有名なのはBlibliというECサイト。既存メーカーの商品販売だけでなく、オリジナル商品の開発・販売にも力を入れており、現在、Facebookアカウントには約800万人のフォロワーがいます。
また、インドネシア人は商品購入の際に口コミの情報を重視する傾向があり、自分たちに身近なインフルエンサーやKOLによるライブコマースも人気があります。実際、TikTok社は2021年3月9日にインドネシアでのライブコマースの第1次テストを終了。この時のライブ配信では同時視聴者数がピーク時で1万人を突破。4月13日のラマダン初日からは本格的にライブコマース事業が開始されています。


・FacebookやWhatsAppなども活用し、バイラルマーケティングを!

前述の通り現地では、口コミ情報が非常に重視される傾向があります。特に、人気ブロガーやインフルエンサーのSNSやサイト情報を参考にしている人が多いです。さらにFacebookやWhats Appには「日本好き」、「日本旅行」などのグループがたくさんあるので、サービスや商品の魅力を上手く訴求できれば、評判はあっという間に広がります。このため、新商品のプロモーションを行う際は、人気のインフルエンサーにレビューされること、ユーザーに商品に対する親近感を持ってもらうことが重要です。


SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント

豚肉、酒類などの宗教関連、政治関連、また占いなどは避けるのが無難

外務省のデータによれば、インドネシアの宗教比率は87.21%がイスラム教、キリスト教徒が9.87%(プロテスタント 6.96%、カトリック 2.91%)、ヒンズー教が1.69%とその他となっており、国民のほとんどがムスリム。そのため、豚肉やアルコールに関する記事や広告は、基本掲載しないことが一般的です。宗教絡みのテーマや政治関係も炎上しやすいため、取り上げないほうが無難。また、WEBメディアの企画などで人気が高い占いも、イスラム教ではタブー視されていますので、避けましょう。


いかがでしたか?SNSマーケティングでは、日本とは異なる各国のトレンドや注意事項があります。記事のポイントを押さえて、御社のインドネシア向けSNSアカウントをより現地ユーザーの好みに合った内容にし、活性化していきましょう。SNSのトレンド、変化は早いため、自社で現地の情報を常に収集し、その時々での最適なSNS運用を行っていくのは至難の業です。弊社Fun Japan Communicationsではさまざまな企業様・自治体様のSNS運用の代行を実施させていただいており、ご好評をいただいております。
インバウンド支援、海外展開支援も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。


[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2020年10月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数202万人、 Facebookファン数465万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。

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