インバウンド本格再開。アジア各国の特徴・情報をおさらい。
はじめに
2022年8月の訪日外国人数(推計値)は、16万9800 人と、5カ月連続で 10 万人を上回りました。
日本政府は10 月 11 日から観光目的の個人旅行による入国、ビザ免除措置の再開などを発表。
約2年半ぶりに訪日観光客の受入が本格的に再開します。
インバウンドプロモーションで重要なポイントは、
◎対象国、対象地域の”特徴”をよく理解すること
◎現地ユーザーの”目線”を把握すること
今回は、インバウンドの本格再開に向けて、以下のアジア3か国の情報をおさらいしていきます。
①タイ
②インドネシア
③台湾
①タイ
FUN! JAPAN Facebookフォロワー121万人、WEBサイト会員数22万人
5月に発表された「2022年内のアジア太平洋エリアへの海外旅行意向調査」(syno Japan株式会社とブルームーン・マーケティング株式会社共同調査)によると、アジア・太平洋地域で行きたい国の調査で、タイでは、圧倒的な1位に、日本が輝きました。旅行の時期については、11-12月が最も多い結果になったとされています。12月5日がラーマ9世誕生日、12月10日が憲法記念日であることを利用して、その期間を連休にする人が多いことと、年末年始休暇があるため、2019年度以前も訪日客の多い時期は11月‐12月でした。タイは、Fun Japan Communicationsに寄せられる2022年度のお問合せでも、引き合いの多い国の一つです。
日本に旅行するタイ人の傾向
タイの訪日旅行者は、定番観光スポット巡りや、日本国内での日帰り旅行を好み、バスや電車のツアーが定番。雪や温泉、日本の伝統的な景色など、タイでは見られないSNS映えの絶景が人気。
また、タイ人は日本食が好き。定番の日本食店や和牛・黒豚などの高級肉店を好む。
定番のお土産は地域限定のお菓子。ドラッグストアの化粧品、薬、サプリメントなどの商品をお土産にする人も。
タイ人観光客が宿泊で最も優先する点は「移動の便利さ」。SNSの利用が日常的なため、シェアしたくなる景観、客室内のフリーWi-Fiも部屋選びの重要なポイント。
②インドネシア
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国費外国人留学生制度で日本へ留学をし、東京の会社へ就職、今も日本で生活をしているインドネシア出身のユニタンエルビラさん。
留学先に日本を選んだ1番の理由は「安全で自由に生活することができる」ためだといいます。彼女が選んだ日本で興味をもったもの1位は「日本国内の絶景1人旅」。北海道や富山がお気に入りの場所です。
2位は「コンビニ」。クオリティの高い限定商品や、新作スイーツが揃い、「世界に誇れるもの」とのこと。
日本に旅行するインドネシア人の傾向
観光のゴールデンルートが人気。桜が大好きで、3~4月は桜を見るために東京、京都、大阪を訪れ、冬は雪を見るために白川郷や北海道を訪れる。
お土産やショッピングでは、ドラッグストアの商品は特に人気で、洗顔料、薬(頭痛薬、湿布など)をわざわざ日本で買う人が多い。インドネシアにはまだ店舗がないファッションブランドのアイテムを目当てに日本を訪れる人も。
③台湾
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Withコロナ時代、台湾人の好きな場所、好きなものは、どんなものでしょうか。日本在住の台湾人、YICHI LINさんのお気に入りスポットは、瀬戸内海に浮かぶ島「大久野島」です。近年、日本でも人気を集めている別名「うさぎ島」ですが、YICHI LINさん曰く「台湾は、日本と同じように動物達と触れ合えるペットカフェや動物が多く生息している場所がありますが、私の知っている限り他の国では動物達と気軽に触れ合える場所がないため、海外から日本へ訪れた人達にとっては凄く珍しい体験ができる場所だ」といいます。
また、お気に入りの食べ物は「日本の果物」。果実大好きな台湾人ですが、「台湾の場合は一年中温暖で、日本の様にはっきりとした四季がありません。しかし、日本の場合は季節がはっきりとわかれているので、季節感も楽しみながら旬の美味しい果物を堪能することができます」。
日本に旅行する台湾人の傾向
リピーターが多いため、定番のスポットを巡るより、穴場スポットへ行きたがる人が多い。また、トレンドのお店を好む傾向にある。
お土産やショッピングでは、ドラッグストアの商品はまだまだ人気。薬(頭痛薬、湿布など)、歯磨き粉、洗顔料などをわざわざ日本で買う人が多い。
台湾人は「限定」の言葉に弱く、コンビニ限定、地域や期間限定のお菓子はとても人気。
最後に
アジアを対象とした「日本好き」コミュニティをネットワーク化し、情報発信やマーケティングサポートをしている当社Fun Japan Communicationsですが、8市場+英語圏で展開するメディア「FUN! JAPAN」の編集長も台湾出身者です。
「FUN! JAPAN」には、アジア対象国出身の外国人マーケターが多数在籍。現地目線でのマーケティングを行うことで、アクティブなマーケティングソリューションを実現しています。
最新のリサーチデータや実績等はウェブサイトに公開していないため、お問い合わせ窓口よりお気軽にご連絡ください。
また、今回紹介したインドネシア出身のユニタンエルビラさん、YICHI LINさんは、日本在住の外国人人材を活かしたソリューションを展開する「株式会社クロスザボーダー」のスタッフさんです。
Fun Japan Communicationsと連携したソリューションも行っておりますので、お気軽にお問合せください。