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インバウンド・訪日旅行者が日本旅行中に使いたい支払い手段は?オンライン調査データを発表!

アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)は、台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インドのアジア7カ国に対して、日本旅行中の理想の決済手段や、今までにあった決済についての不満について調査しました。日本への関心が高い100万人以上のFUN! JAPAN読者の“イマ”をご紹介します。


PICK UP
・各国で日常的に使われている決済手段は?
・日本旅行での理想の決済手段は?
・日本旅行中での決済で起こった不満は?


日本でもよく耳にする「キャッシュレス決済」。日本では2025年にキャッシュレス比率40%が目標となっています。都心部では財布を持たずにスマホのみで通勤やランチ、買い物を済ませてしまうという人もいるようですが、まだまだ現金派が多いのも事実。FUN! JAPANの対象国ではどうなっているのか?また彼ら、彼女らは日本旅行中にはどのような決済手段を使いたいのか?早速調べてみました。


<調査概要>
調査方法:FUN! JAPAN読者へのオンラインアンケート
調査時期:2019年12月20日~2020年1月21日
サンプル数:1,798


各国で日常的に使われている決済手段は?

まずは日常的に使われている決済手段を尋ねました。よく利用する決済手段を全て選択する複数回答形式で尋ねたところ、いずれの国も現金がトップとなりました。次に多いのはカード決済でしたが、国によってクレジットカード主流だったり、デビットカードが主流だったりと、傾向が異なるようです。スマホ決済については各国とも利用率が3割未満でしたが、いずれの国もバーコード決済と非接触決済が同程度の普及を示しているところに注目です。

さらに、カード決済についてはブランド名称、スマホ決済については利用しているサービス名称を自由回答形式で尋ねました。カード決済については世界6大ブランドと言われるVISA, Mastercard, JCB, アメリカンエキスプレス、銀聯が回答のほぼすべてを占め、インドネシアやインドで銀行系のデビットカードの名称が挙がる程度でしたが、スマホ決済については各国の回答が全く異なる結果となりました。台湾・タイのLINE Payのように日本でもメジャーなサービスが挙がっていますが、ほとんどは日本では聞かないサービス名ですね。近年になって登場したサービスということもあり、各国内の競争が激しいことが想像されます。

訪日外国人の日本旅行での理想の決済手段は?

続いては、日本旅行中の理想の決済手段を聞いてみました。「あなたの好きな決済手段が自由に使えるとしたら?」と仮定して尋ねたところ、現金払いが依然としてトップであったものの、いずれの国でも日常的な決済手段と比較すると現金払いの割合は減少しています。インド以外では10%以上の幅での大きな下落です。特に台湾は、現金払いよりもクレジットカード払いの方が人気になっています。日本旅行においてもキャッシュレス決済のニーズは高いと考えられます。

日本旅行中での決済の不満は?

ここからは日本に旅行したことがある人限定で、日本旅行中での決済に関する不満の経験を聞いてみました。その結果、台湾・香港・インドネシア・ベトナムの4か国では、3~4割の人が今までに不満に感じた経験があるようです。決済関連はインバウンド受け入れにおける大きな課題であると言えそうです。

支払いで困ったTop3は「買い物」「飲食」「交通機関」

不満を感じたという人について、具体的にどの場面で不満を感じたのかを聞いてみたところ、各国とも上位の3つは「物品の購入時」「飲食店の利用時」「交通機関の利用時」の3つとなりました。不満が生じるポイントはどの国でも共通するところがありそうです。

不満を感じた具体的な理由は?

不満を感じたことがある人に、その時のエピソードを自由回答形式で尋ねたところ、各国共通で挙がった不満、お国柄が出ている不満、どちらの回答も見受けられました。それぞれ、ご紹介します。

各国共通の不満1位は「カードが使えない」

各国共通の不満で多く挙がるのは「カードでの支払いができない」でした。前問の「日本旅行での理想の決済手段」では、現金払いの割合が日常の決済手段と比べて低下していましたが、「カード払いができずに購入を諦めた」「しぶしぶ現金払いをした」「大きな金額を持ち運ぶ羽目になった」という経験のある人が多いようです。カードでの支払いができず、かつ現金の持ち合わせがなかったため、欲しいと思ったものが買えなかった。カードでの支払いができないため、現金を持ち運ばなければならない。安全のため、大きな現金はホテルに置き、持ち運ぶのは少額にしたい。小さな飲食店でカード払いができなかった。通りに面した小売店でカード払いができないお店が多かった。アウトレットモールでカード払いができないお店があり、買おうと思ったものをあきらめた。大きな店舗でも現金のみの場合がある。買い物の前にATMで現金を引き出さなければならない。使えると思って出したクレジットカードだが、読み取りエラーとなり支払ができなかった。

訪日旅行者は現金払いについても不満が

カード払いができずに現金払いをする人が多いようですが、その現金払いでも不満を感じる人は多いようです。現金を数えるのが大変。よくわからずに紙幣で払うので、お釣りがどんどん増えていく。小売店での買い物時に1万円札で支払おうとしたら「お釣りがない」と言われ、買えなかった。両替所で全て1万円札に両替したのが悪かったのでしょうか。ホテルで現金支払いのみと言われた。大きい金額の支払いを現金で行うのはかなり大変だった。

言葉の壁も存在

会話についても不満が出ていました。お互いが理解できるレベルまで会話ができれば防げる不満もあると思われます。店員が日本語しか話さないので、意思疎通ができなかった。


ここからは、各国ならではと思われる不満を紹介していきます。


台湾人の不満「LINE Payが使えない」

LINE Payが使える、と書いてあっても台湾のLINE Payは使えない。

日本でも台湾でもかなり普及しているLINE。会話は日本と台湾でも問題なくできるものの、決済については別の規格となっており、台湾のLINE Payは日本では使えないようです。


香港人の不満「Alipay HKが使えない」「イベントの買い物が不便」

中国のAlipayは使えるのに、Alipay HKが使えない。

台湾のLINE Payと同じように、Alipayも中国と香港で規格が違うようです。日本でもAlipay対応の表示はいろいろなお店で見かけますが、香港人は使えない場合が多いようです。ライブのグッズを買う時に、現金しか使えない。

香港は、日本旅行の目的で「ライブ・コンサートなどのイベント」と回答する割合が他の国よりも高い傾向にあります。3人に1人は訪日経験があり、また何度も日本旅行に来ている香港人は、イベントのグッズ販売などでもキャッシュレス決済を行いたいと考えているようです。


タイ人の不満「バスの乗車で困った」

日本ではバスから降りる前に支払いを用意しておかなければならない。タイだったら乗車後に係の人に運賃を払えばいいのだが、日本だと現在位置を把握するためにずっとバス内の表示を見ておく必要がある。

バスの乗車時に行先を告げて、先に支払いを済ませてしまうタイ人にとって、日本のバスでは戸惑うことが多いようです。列に並んだ多くの人がぴったりの金額を用意してスムーズに降りていくのは、訪日旅行者にとってはプレッシャーに感じてしまうのかもしれません。


インドネシア人の不満「スマホで支払いたい」

Go-PayやOvoが使えるようになってほしい。

日常的に使っている決済手段において、カード決済とスマホ決済の割合がもっとも近かったのがインドネシア。東南アジアではPCよりもモバイルでのインターネット接続が広く普及する国も多いですが、決済の世界においてもカード支払いとスマホ決済の逆転現象が起きる可能性があるようです。


インド人の不満「旅行用SIMを買ったら・・・」

支払の認証で自分の携帯電話が必要だったが、一時的に購入したSIMを使っていたので認証できなかった。

FUN! JAPANが展開している国の中で、日本との距離が最も遠いのがインド。国際ローミングの値段も高くなってしまうので、多くの人は旅行時にはトラベルSIMを購入します。現在、支払いのセキュリティ向上のため、2段階認証で携帯電話のSMSが使われることがありますが、本来の自分の電話番号にメッセージが送られてしまうため、トラベルSIMには届きません。思わぬ盲点でしたね。


いかがでしたか?各国とも、希望の支払い手段が使えなかった結果、購入をあきらめたり、大きな金額の支払いができなかったりということが生じているようです。2019年度の訪日外国人の旅行消費額は前年比+6.5%の4.8兆円でしたが、2020年目標の8兆円には大きな開きがあります。訪日外国人の決済周りの利便性を高めることにより、旅行消費額の増加を狙いましょう。


FUN! JAPANはプロモーションを始め、接客時の翻訳や決済対応など、インバウンドに関する総合的な支援を行っております。


[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2020年1月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数290万人、 Facebookファン数467万人、会員数120万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、 100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。

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