タイの訪日は効率的&アクティブ志向? FUN! JAPAN会員に聞いた現状は!?
盛り上がるタイのインバウンド市場
FUN! JAPAN会員のデータから市場を解き明かすFUN! JAPAN Analitycs。
今回のテーマは「タイの訪日旅行」についての調査です。
2016年度のタイからの訪日旅客数は90万人を突破するとともに(※)、日本のたくさんの空港からも直行便が増加していて、ますます盛り上がりを見せるタイのインバウンド市場。
そんなタイでは、FUN! JAPAN会員でも62%が「1年以内に日本旅行に行く予定」と答えていて、今後もさらなる増加が見込まれています。
一方、昨今、”モノの消費”から”コト消費”へと嗜好が変わってきていると言われている訪日外国人のニーズ。
タイのニーズはどこにあるのか、そして今後どのようなチャンスがあるのか早速見ていきましょう!!
※ 日本政府観光局(JNTO) 2016年 訪日外客数 より
1週間前後の滞在がベスト? タイ人の訪日期間
こちらは、タイのFUN! JAPAN会員が答えた訪日時の滞在期間。
6-7日が全体の37%を占めていますが、4-5日、8-10日、といった期間もそれぞれ20%以上存在しています。
タイでは海外旅行に行くことができる休暇の長さとしては、1週間前後が現実的なのかもしれないですね。
また、1週間前後というと、日本国内で行くことができる地域も2ヶ所くらいに限られてしまいそうです。
1つの地域に留まるのか、それとも飛行機や新幹線を活用して様々なエリアを楽しむのか・・・。
効率的な観光地巡りや移動方法などの提案をすれば、訪日90万人のタイ人の国内での動きにチャンスが見いだせるかもしれません。
友人と楽しみたい!! 一緒に行くならみんなでワイワイと!?
1週間前後の滞在が主体のタイ人は、誰と日本に行くのでしょうか?
その結果がこちら。
夫婦や恋人など2名が最も多いものの、2人以上の友人と行く人が3人に1人の割合となっています。
友人と一緒に行くのなら、旅程もよりアクティブなプランを選択するかもしれませんし、宿泊先もゆったり型というよりも利便性を優先する可能性が出てくるかもしれません。
タイ人をターゲットとした場合、どのような施設や観光地を訴求するのか、そしてどういった宿泊先をPRするのかは、「誰と行くのか」という点を考慮したニーズに応える必要がありそうです。
行きたいプランは北海道や雪が大人気!
最後は行きたい日本の観光プランについての回答。
FUN! JAPANサイトの閲覧実績などを基に、海外でもメジャーと思われるエリアをいくつか絞って聞いてみたところ、第一位は僅差で京都の旅が選ばれました。
たくさんの世界遺産を有する知名度抜群の京都。やはりそのブランド力はとても強いですね。
その一方で、ご覧のとおり北海道やスキーなど雪に対するニーズがとても高いのが特徴です。
南国のタイは雪とは縁がない国。そのため雪に対する需要は高そうなのですが、その中でも北海道ブランドはマーケットの中に浸透していそうな感じです。
ただ、日本で雪を見ることができるのは北海道だけに限りません。東北、北陸、中部、山陰など、日本の都道府県の1/3以上のエリアでは雪国ならではの風景に出会うことができます。
90万人の訪日者数を超えるタイのインバウンド市場では、雪を前面に出すと今後、他のエリアでも誘客のチャンスがありそうですね。
リピーターが半数を占めるタイのインバウンド市場!!
以上、タイにおけるインバウンド市場の現状を3つの視点から俯瞰してみましたが、いかがでしたでしょうか?
実はタイは、FUN! JAPAN会員の中でも52%が訪日経験者。さらにそのうちの約半数が「2回以上日本に行ったことがある」と答えています。
初回の訪日と少し慣れた2回目以降の訪日とでは、当然、行先や楽しみ方といったニーズも変わっていくもの。
今後、年間100万人を超えると予想されるタイのインバウンド市場を狙うならば、よりセグメントを絞った戦略が求められそうです。
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