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タイ向けSNSマーケティングのトレンド事情と成功のポイント


アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)が、アジア各国のトレンドを独自リサーチし発表する「各国トレンドシリーズ」。
前回の「台湾向けSNSマーケティングのトレンド事情と成功のポイント」に引き続き、タイのSNSトレンドについて掘り下げていきます。近年バズった企業PRやサービス紹介記事、現地へ発信するSNS投稿で炎上しないための注意点なども紹介しますので、各国ユーザーの特性や消費行動を理解し、貴社のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。


PICK UP
タイ人のSNS利用率と人気のメディアランキング
・タイ人のSNS利用方法
タイで成功したSNSマーケティングの事例
・タイでSNSマーケティングを成功させるには?
・SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント

【調査概要】
調査主体:Fun Japan Communications
調査期間:2021年1月~2021年2月
調査対象者:10人、男女
調査方法:インタビュー定性調査


タイ人のSNS利用率と人気のメディアランキング

タイでよく利用されるSNSメディア

1位 Facebook   約4,888万人(人口の約70%)が利用
2位 YouTube     約4,888万人(人口の約70%)が利用
3位 LINE       約4,420万人(人口の約63%)が利用
4位 FB Messenger 約3,952万人(人口の約56%)が利用
5位 Instagram     約3,380万人(人口の約48%)が利用
※参照:https://datareportal.com/reports/digital-2020-thailand


タイでは、2020年時点で、人口6,971万人のうち約5,200万人(約75%)がインターネットを利用しています。特に、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末利用が多く、割合はなんと人口の約134%!一人1台以上モバイル端末を利用している計算となります。
とくに人気が高いのはFacebook、YouTube、Line。また、メッセージアプリとして、Facebook Messengerを利用する人も多いそう。5位のInstagramも人口の約50%が利用しており、利用率がいずれも高いのが特徴です。


タイ人のSNS利用方法

SNS利用率の高いタイ。SNSはメディアによって使い分けることが基本です。


1位:Facebook

タイ人なら誰でもアカウントを持っている、といわれるほど普及しています。自分の好きなものや情報をシェアでき、昔の知り合いや、なかなか会えない友達ともつながることができる点が人気のよう。また、旅行先を決める時はFacebookの口コミを見て決めることも多いです。


2位:YouTube

タイでは最近、インターネット回線のスピード高速化や料金プランの変更によって、動画コンテンツの人気に拍車がかかっているようです。プライベートの時間で動画を楽しむのはもちろん、仕事や何か作業中のBGM替わりに動画を視聴する人も多いよう。チャット機能もあるライブ配信も人気です。また投稿される動画の種類としては、最近はバーティカル動画(比率が縦長の動画)が流行中です。


3位:LINE

気軽にチャットや通話ができる点。そして、企業のオフィシャルアカウントをフォローするとお得なサービスが受けられたり、スタンプなどがもらえたりするのも人気が高いポイントです。


また、タイ生まれのSNSメディアも複数あります。代表的なのはPantip。
Pantipは人気の掲示板サイト。サイト上に質問を書き込むと回答を得られたり、2ちゃんねるのように自分の体験や口コミのシェアもできます。また、最近はNintendo Switchなどが大人気!ゲームプラットフォームを利用し、ゲームコミュニティー内で出会った仲間と、チャットやゲームを楽しむタイ人が多いです。


タイで成功したSNSマーケティングの事例

・Workpoint Entertainment

参照: https://www.facebook.com/workpoint/


タイでフォロワー数が一番多いのは、テレビ番組制作会社大手・Workpointのアカウント。Workpoint社は、番組制作だけでなく、Workpoint TVという自社のデジタルTVチャンネルも持っており、ニュースやバラエティ番組など様々な番組の放送も行っています。放送中のTV番組とYouTubeの連動や、SNSを使った番組の生配信などをタイで成功させた会社としても知られています。



公式のFacebookアカウントでは、このTVチャンネルに関する、ニュースや番組スケジュール、番組のプレビューなどを中心に投稿しており、チャンネルの視聴者は、放送の前後にこまめに投稿をチェックします。


タイでSNSマーケティングを成功させるには?

アカウント人気を高めるポイント

 1. SNS映えの写真、キャラクターなど、ヴィジュアルインパクト重視
 2. タイ国内で話題のテーマを配信する


炎上しないため気を付けたいポイント

 政治・王室に関する言及は避ける


ここからは、「アカウント人気を高めるポイント」と「炎上しないため気を付けたいポイント」についてみていきます


参照: https://www.facebook.com/ejeab/


1.SNS映えの写真、キャラクターなど、ヴィジュアルインパクト重視

タイ人は、どこかへ出かけたときには必ず写真を撮ってFacebookにアップする、というほど写真が大好き!
投稿する写真は、色鮮やかでしっかりSNS映えするものを選定しましょう。また、キャラクターを利用した投稿も人気なので、キャンペーンなど行う際に施策として検討するのもおすすめです。

ヴィジュアルインパクトを重視して話題になったアカウントは、「หมอแล็บแพนด้า(morlabpanda)」というドクターのアカウント。投稿者がドクターパンダというニックネームを使っており、投稿写真は目元を黒くパンダ目にした写真を使っています。ビジュアルのインパクトもさることながら、新型コロナウイルスの影響で注目を集める医療関連の情報を投稿し非常に話題になっています。


参照: https://www.facebook.com/MTlikesara/


2.タイ国内でのトレンドを発信 親しみやすさもポイント

タイ向けのSNS投稿では、記事になるべく親近感を持ってもらうことが重要。SNSの利用率が高く、Facebookでも、ユーザー同士のチャットは友達や家族と話すような感覚。そのため、企業アカウントなどでも、投稿記事の文章も友達同士で使うような口語調で親しみやすさをアピールしましょう。


親しみやすさで、大きく支持を集めたのは、「อีเจี๊ยบ เลียบด่วน(ejeab)」というエンターテインメント系アカウント。タイでの話題となっていることや流行している商品を常に発信しています。基本的に、友達口調の投稿テキストで、取り上げる話題が豊富なので、毎日読んでも飽きません。投稿する際には、写真でなく、個性的なキャラクターを使っており、このキャラクターはLINEスタンプも販売されています。


SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント

政治・王室に関する言及は避ける

タイでは、2020年7月から政府の改革などを求めて学生らによる大規模な反政府デモが行われ#เยาวชนปลดแอก #16ตุลาไปแยกปทุมวันなどのハッシュタグをつけた投稿が多く行われました。現在もこうした反体制デモは続いており、政治や、タイ王室・国王関連の話題は炎上しやすいので、避けた方が良いです。


いかがでしたか?SNSマーケティングでは、日本とは異なる各国のトレンドや注意事項があります。
記事のポイントを押さえて、御社の台湾向けSNSアカウントをより現地ユーザーの好みに合った内容にし、活性化していきましょう。
SNSのトレンド、変化は早いため、自社で現地の情報を常に収集し、その時々での最適なSNS運用を行っていくのは至難の業です。弊社Fun Japan Communicationsではさまざまな企業様・自治体様のSNS運用の代行を実施させていただいており、ご好評をいただいております。
インバウンド支援、海外展開支援も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。


[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2020年10月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数202万人、 Facebookファン数465万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。

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