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台湾向けSNSマーケティングのトレンド事情と成功のポイント


アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)が、アジア各国のトレンドを独自リサーチし発表する「各国トレンドシリーズ」。


今回から、台湾・香港・タイ・マレーシア・ベトナム・インドネシアのSNSトレンドについて掘り下げていきます。宗教や習慣、国民性が異なる6か国は、ソーシャルメディアでユーザーにささる投稿の傾向も異なります。記事では、近年バズった企業PRやサービス紹介記事、現地へ発信するSNS投稿で炎上しないための注意点なども紹介します。
各国ユーザーの特性や消費行動を理解し、貴社のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。


PICK UP
台湾人のSNS利用率と人気のメディアランキング
・台湾人のSNS利用方法台湾で成功したSNSマーケティングの事例
・台湾でSNSマーケティングを成功させるには?
・SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント


【調査概要】
調査主体:Fun Japan Communications
調査期間:2020年12月~2021年1月
調査対象者:10人、男女 等
調査方法:インタビュー定性調査


台湾人のSNS利用率と人気のメディアランキング

台湾でよく利用されるSNSメディア

1位 Facebook(人口の89%が利用)
2位 YouTube(人口の89%が利用)
3位 Line(人口の86%が利用)
4位 FB Messenger(人口の55%が利用)
5位 Instagram(人口の54%が利用)
※参照:https://www.breaktime.com.tw/archives/6293


台湾では、2020年時点で、人口の約86%(約2,000万人)がインターネットを利用しています。特に、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末利用が多く、SNS利用も1日あたりの平均利用時間が2時間以上と、かなりの時間をSNSでのコミュニケーションに使っています。
とくに人気が高いのはFacebookとYouTubeで、人口の約9割が利用しています。また、Lineや Facebook Messengerなどのメッセージアプリも人気。5位はInstagramとなっており、いずれも人口の半分以上が利用しています。


台湾人のSNS利用方法

SNS利用率の高い台湾では、SNSはメディアによって使い分けることが基本です。


1位:Facebook

自分の日常に関する写真や記事をアップしたり、気になる情報をシェアしたりするブログ的な使い方や、ニュース・トレンド情報のチェック、携帯ゲームとの連携がメイン。企業や個人でのビジネス利用も盛んで、商品販売やLIVE配信でPRする際にもよく利用されます。


2位:Youtube

音楽・映画鑑賞、ゲーム実況やLIVE配信の鑑賞用など。また、話題のYouTuberや、トレンドになっている有名人のチャンネルをフォローしたり、旅行情報の収集に利用されたりするケースも多いです。また、動画を鑑賞するだけでなく、自分が撮影したプライベート動画を保存するツールとしての利用したり、語学や料理など勉強に活用したりするユーザーも多いです。


3位:LINE

家族や友人、恋人などとのメッセージ交換や、LINE電話の利用をはじめ、企業の公式アカウントの情報取得、コロナウイルスの最新情報をはじめ、災害などの緊急情報の取得などに、多く利用されています。また、LINE Payを利用した買い物、携帯ゲームとの連動も盛んです。
また、台湾生まれのSNSメディアも複数あります。代表的なのは、PTT、Dcard、巴哈姆特の3つ。


・PTT

日本の2ちゃんねるのような掲示板です。台湾最大級のインターネット掲示板で、海外情報からプライベートな質問まで様々なテーマの意見交換ができます。ユーザーはほとんど30歳以上ですが、現在は新規会員を申し込むことができないようになっています。


・Dcard

当初は全国の大学生専用掲示板として始まりました。近年は、25歳以上のユーザーが増えています。PTT2世のようなイメージです。


・巴哈姆特

台湾で一番有名なゲーム情報サイト。近年、日本のアニメも同期放送できるようになり、さらに人気に拍車がかかっています。アニメやゲームに関するイベントは、ほとんどここで情報を見つけることができます


台湾で成功したSNSマーケティングの事例

・亞當中美式整復(アダムカイロプラクティック)

参照:
https://www.facebook.com/%E4%BA%9E%E7%95%B6%E4%B8%AD%E7%BE%8E%E5%BC%8F%E6%95%B4%E5%BE%A9-101486174603199


Facebook:https://www.facebook.com/%E4%BA%9E%E7%95%B6%E4%B8%AD%E7%BE%8E%E5%BC%8F%E6%95%B4%E5%BE%A9-101486174603199


YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCtpUmFbrq2WSeRbWBp9tQ0Q


有名インフルエンサーの動画投稿(Facebookでも連動):
① https://www.youtube.com/watch?v=FchaLx5ec_M(65万再生回数)
② https://www.youtube.com/watch?v=VI8Mvr2__yE&t=184s(63万再生回数)
③ https://www.youtube.com/watch?v=8ztnMn83p_k(49万再生回数)


カイロプラクティックはアメリカ式の手技療法。
台湾人はコンピューターやスマートフォンをよく使うため、肩こりや腰痛持ちの人も多く、よく整骨院へ行くようです。この企業の公式YouTubeは、様々なインフルエンサーとのコラボが特徴的。特に、開設直後は、ほとんどの動画でインフルエンサーとコラボし、PRを実施していたようです。再生回数の高さから、大手メディアにも注目され、Facebookなどにも掲載されるとすぐバズったようです。そして今では、台北市で一番知名度のある整骨院になっています。


台湾でSNSマーケティングを成功させるには?

参照: https://www.youtube.com/watch?v=KVWF5WWEXv8


1.新商品をインフルエンサーにレビューされること

アカウントのPRや新商品・サービスの紹介では、俳優などの芸能人よりも、インフルエンサーの影響力の方が強いです。特に、人気インフルエンサーにレビューされた商品は信頼される傾向があるので、公式アカウントとインフルエンサーのSNSとの連動や、YouTubeでの動画配信を活用しましょう。


2.バイラルマーケティング

バイラルマーケティングのViral(バイラル)とは、Virus(ウイルス)という単語の派生語。
いわゆるウイルス源となるような「バイラルコンテンツ」を、SNSや口コミなどを利用し、低コストかつ急速な勢いで普及させていくマーケティング手法です。
台湾ユーザーは、旅行先の決定や商品購入に口コミやレビューを重視する傾向が強いため、上記の亞當中美式整復(アダムカイロプラクティック)同様、YouTubeやFacebookを活用し、バイラルマーケティングを実施していくことも商品PR成功のカギとなるといえます。
また、同じ商品・サービスを複数のYouTuberが紹介し、何度も目にすることで、商品の印象が残りやすいため、商品を選ぶ際に選択される可能性も上がります。
バイラルマーケティングの成功事例として代表的なのは「大王麻辣乾麵」という麻辣麺店です。この店は台湾で一番辛い汁なし麺を自称。それを検証するため、たくさんのインフルエンサーが完食チャレンジをしに訪れ、国内外の辛いもの好きYouTuberたちの間で話題となり、多数の動画が上がりました。


SNS投稿での炎上を防ぐための注意点・ポイント

仏教や道教、キリスト教徒などが混在する台湾。宗教の自由が認められており、SNSでもさほど宗教関連の投稿や記事で炎上する傾向はありません。
対して、言語に関しては注意が必要で、中国語での配信では必ず繁体字を。中国本土で一般的な簡体字は避け、中国本土SNSでよく使われる流行語なども極力使用しないことが重要です。政治に関する話題に関しても同様で、中国との関係などの話題は、絶対に避けましょう。
台湾は基本的に多民族国家で、親日の傾向があります。日本の商品や漫画・ドラマ、音楽など文化・アート関連も人気があるため、そうした内容の記事や投稿は受け入れられやすいです。


いかがでしたか?SNSマーケティングでは、日本とは異なる各国のトレンドや注意事項があります。
記事のポイントを押さえて、御社の台湾向けSNSアカウントをより現地ユーザーの好みに合った内容にし、活性化していきましょう。
SNSのトレンド、変化は早いため、自社で現地の情報を常に収集し、その時々での最適なSNS運用を行っていくのは至難の業です。弊社Fun Japan Communicationsではさまざまな企業様・自治体様のSNS運用の代行を実施させていただいており、ご好評をいただいております。
インバウンド支援、海外展開支援も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。


[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2020年10月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数202万人、 Facebookファン数465万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。

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