徳島県のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向
この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、徳島県のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。
データで見る徳島県のインバウンド状況
訪日観光客数(2019年)
2019年の徳島県の訪日外国人客数は92169人で、全国44位。
徳島県は四国地方の中でも、訪日旅行者にはあまり知られていない県と言えますが、渦潮や阿波踊りといった単体の観光資源は訪日旅行者にも認知度があります。
アクセスが困難なこと、多言語対応やWiFi対応が遅れていることなどが、訪日旅行者の観光ルートに定着していない要因といえます。インバウンド関連事業を定着させ、プロモーションを実施すれば、訪日旅行者数が伸びると予測されます。
訪日観光客数の推移
国別、訪日観光客数の推移
2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると台湾が訪問者の26.68%を占め、徳島県に最も多く訪れています。続いて香港が24.61%、中国9.16%、その他7.4%、米国7.04%となっており、上位5カ国で全体の74.89%を占めています。
インバウンド消費額(2019)
・インバウンド消費額は24億円で全国45位。
・1人1回あたりの旅行消費額単価は27040円で全国34位。
・1人1泊あたりの旅行消費単価は8768円で全国29位。
インバウンド消費額の国別割合(2019)
2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると香港がインバウンド消費額の20.34%を占め、最もたくさんお金を使っています。続いてその他が11.44%、中国11.19%、英国10.66%、台湾10.48%となっており、上位5カ国で全体の64.11%を占めています。
費目別消費内訳(2019)
徳島県における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、宿泊費が消費額全体の43.93%を占め、続いて飲食費が27.78%,買物代が24.14%となっています。
アジアの訪日外国人の意見
徳島県に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象
台湾人、香港人とタイ人では、兵庫県淡路島の門崎 (とざき) と、四国の孫崎との間の鳴門海峡が観光スポットとして有名です。また、8月のお盆に合わせて踊られる阿波おどりも有名で、時期を合わせて見に行く観光客も少なくありません。
徳島県でアジアの訪日外国人観光客の人気の観光地
台湾人、香港人とタイ人旅行者の間では、兵庫県淡路島の門崎 (とざき) と、徳島県の東北部・孫崎との間にある鳴門海峡が有名のようです。また、台湾と香港では、秘湯として知られる祖谷温泉郷や大步危小步危などのスポットも知られているようです。
徳島県でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ
訪日リピーターの多い台湾、タイの旅行者の間では、鳴門の渦潮を観潮船から鑑賞できるアクティビティが人気。香港の旅行者には、 藍染体験と阿波おどりが人気のようです。対して、インドネシア人、マレーシア人、ベトナム人は徳島のアクティビティについて、あまり印象がないようです。
徳島県でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ
台湾、タイでは徳島グルメというと、徳島ラーメン、香港では骨付き阿波尾鶏 、一鴻のイメージがあるようです。残念ながら、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムの旅行者は徳島県にグルメの印象があまりないようです。
徳島県でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ
台湾人には鳴門金時を使った、金時まんじゅうが人気のおみやげのようです。インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムは徳島県のおみやげについて、印象がないようです。
徳島県でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア
訪日リピーターの多い台湾、香港、タイでは、徳島駅周辺が人気の宿泊エリアのようです。また、台湾人と香港人は祖谷温泉郷エリアでくつろぎ、タイ人は鳴門周辺で観光を楽しんだ後に宿泊する人もいるようです。
参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計
いかがでしたか?都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。
徳島県向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。