石川県のインバウンド
石川県は中部地方に所属しており、日本海側に位置する。北陸新幹線の終点の金沢駅がある。金沢の古き良き日本の街並み、美しい和食、一方で現代的な美術館などが揃い、訪日旅行者がそれらを求めて、訪れ始めている。訪日旅行者向けの観光案内所や免税店も増えている。英語圏と中国語圏のみならず、タイ人も多く訪れるので、言語対応なども必要になってきているといえる。
データで見る石川県のインバウンド状況
訪日観光客数(2019年)
2019年の石川県の訪日外国人客数は624401人で、全国18位。
訪日観光客数の推移
国別、訪日観光客数の推移
2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると台湾が訪問者の32.1%を占め、石川県に最も多く訪れている。続いて香港が10.97%、中国9.33%、その他8.77%、米国6.2%となった。この上位5カ国で全体の67.37%を占めている。
インバウンド消費額(2019)
・インバウンド消費額は146億円で全国25位。
・1人1回あたりの旅行消費額単価は23438円で全国41位。
・1人1泊あたりの旅行消費単価は10750円で全国16位。
インバウンド消費額の国別割合(2019)
2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると台湾がインバウンド消費額の19.17%を占め、石川県で最も多く消費している。続いて中国が18.05%、香港9.81%、その他9.39%、米国8.86%となった。この上位5カ国で全体の65.28%を占めている。
費目別消費内訳(2019)
石川県における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、宿泊費が消費額全体の43.03%を占め、続いて飲食費が27.22%,買物代が23.85%となった。
アジアの訪日外国人の意見
石川県に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象
石川県にある金沢は、北陸の交通ハブ的な役割もあるのか、石川県といえば金沢と答えた回答者が多かった。台湾、香港、マレーシア、タイなどで同じような傾向が見られた。交通の北陸新幹線や簡単にアクセスできる兼六園などのキーワードが次に出てきた。白川郷などへ行くバスに乗るために、北陸新幹線を使って金沢に行き、一日ぐらい観光するなら兼六園に寄る、というのが、いずれの国でも定番の旅程のようだ。
石川県でアジアの訪日外国人観光客に人気の観光地
金沢市そのものが観光スポットとして、訪日リピーターの多い台湾、香港とタイでは有名。市内観光に関しては金沢駅、兼六園、金沢城、金沢21世紀美術館、近江町市場、ひがし茶屋街のような定番スポットの名前が挙がった。
石川県でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ
金箔を作る金箔のソフトクリームを食べるなど金箔に関連する体験は、訪日リピーターの多い台湾、香港、タイの方々の間では不可欠のようだ。インドネシア、マレーシア、ベトナムは石川県のアクティビティについて、印象がないようだ。
石川県でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ
台湾と香港の方々の間で、同時に出たキーワードが能登牛。台湾の方々は金沢カレー、香港の方々は海鮮も人気のグルメのようだ。残念ながら、インドネシア、マレーシア、ベトナムでは石川県のグルメは、印象にないようだ。
石川県でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ
金箔に関連するおみやげは、訪日リピーターの多い台湾、香港、タイの方々の間では不可欠のようだ。インドネシア、マレーシア、ベトナムは石川県のおみやげについて、印象がないようだ。
石川県でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア
金沢市はFUN! JAPAN対象国すべてにおいて人気がある。加えて台湾は高岡市、香港は加賀温泉も挙がった。
参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計
[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の””日本好き””コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2020年4月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数270万人、 Facebookファン数467万人、会員数120万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、 100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。