訪日旅行者のオリンピックについての認知度や興味とは?FUN! JAPANオンライン調査結果を発表
アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communications(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 大輔、以下Fun Japan Communications)は、台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インドのアジア7カ国に対して、来るオリンピックについての認知度や興味、また訪日旅行への影響について調査しました。日本への関心が高い100万人以上のFUN! JAPAN読者の“イマ”をご紹介します。
PICK UP
・オリンピックへの興味・関心の度合いは?
・ずばり!訪日回数は増加する!?
・オリンピックの時期は避ける?あえてぶつける?
いよいよ来年に控えたオリンピック。来年の訪日旅行者は増える?減る?そんな気になる行方をFUN! JAPANが大胆予想します。
<調査概要>
調査方法:FUN! JAPAN読者へのオンラインアンケート
調査時期:2019年11月8日~11月29日
サンプル数:1,626
訪日旅行者数に占めるFUN! JAPAN展開国の割合
訪日旅行者数全体に対して、FUN! JAPANの展開国(台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インド)の割合を調べてみたところ、7ヵ国全てを合わせると、中国を超える951万人でした。全旅行者数3,119万人に対し、約3割を占めていることになります。(2018年訪日外客数データ)
オリンピックへの興味・関心の度合いは?
FUN! JAPAN対象国のアジア各国は、そもそもオリンピック自体に興味や関心があるのでしょうか?今回の調査の結果、意外と興味関心度が高いということが分かりました。「非常に興味がある」と答えた方と「まあまあ興味がある」と答えた方については、いずれの国も60%超という結果になりました。メダル獲得数が少なく、「クリケットしか興味がない」と言われがちなインドについては、意外にも80%を超えました。
オリンピックの観戦方法は?
興味がある方が多いとはいっても「大会開催地を訪れてまで応援する!」という方の割合は、やはり少ないようです。多くの方々は、「自国でテレビ観戦」を選択しています。しかし、いずれの国においても、20~30%の方が「日本に行ってパブリックビューイングなどでライブ観戦するつもり」と回答していることは注目に値します。たとえ会場での観戦チケットが入手できなくても、開催地である日本で、現地の熱を感じながら、自国の選手を応援するのでしょう。日本好きの会員が集まっているFUN! JAPANだからこその回答ともいえますが、やはりオリンピックの時期は、訪日旅行者数が増加する予感がします。
ずばり!訪日回数は増加する!?
年間を通して比較してみると、2019年でも2020年でも、ほぼ訪日回数は変わらない予定という回答が大半を占めました。これはFUN! JAPAN対象国全てにおいて共通の結果でした。残念ながら、回数は増加しないようです。
オリンピックの時期は避ける?あえてぶつける?
東京を旅行で訪れたい時期にオリンピックシーズンが重なっていた場合、あえて時期を外すことを検討するか否かについても、調査をしました。結果は、訪日リピーターの多い台湾、香港については、「時期はそのままで、行先を日本の他の地域に変える」と回答した方が一番多かったですが、「行先はそのまま、旅行時期をずらす」と回答している方との大差もありませんでした。また、タイ、マレーシア、ベトナム、インドについては、「行先はそのままで、旅行時期をずらす」と回答しています。訪日リピーターが比較的、少ない国でもあるので、繁忙期や人混みを避けて、行きたい観光スポットである東京を十分に堪能することを選ぶようです。一方、「行先も時期も変えない」で当初の予定通り、東京旅行を決行すると回答した方が一番多かったのはインドネシアのみでした。
以上の結果をまとめますと、年間の訪日回数にはオリンピックの影響はほぼないと言えますが、時期や行先については例年と違うパターンになることが予想されます。このことから、オリンピックシーズンは、東京よりもむしろ地方にチャンスがあるのではないでしょうか。パブリックビューイングを開催している場所に、特に訪日旅行者が集まる可能性が高いという結果も出ていますので、今のうちから準備をして、外国人観光客をおもてなししましょう。
おまけ:競技への興味関心度
「オリンピックに興味がある」のは、いずれの国も同じですが、競技別の人気度は国によって全く異なります。FUN! JAPANスタッフの生の声とともに、各国別の人気競技と、その背景をご紹介します。
台湾
野球は昔から人気で、甲子園出場を目指した物語が映画化したほどです。
野球は国民的なスポーツで、プレーをしない人でも観戦するのが娯楽の一種です。特別興味がない人でも、みんな観戦したことがあるでしょう。
今年のWBSC台湾vs日本の試合の様子を見れば一目瞭然ですが、台湾人の、野球に対する熱量が感じられるでしょう。国際試合が開催されると、にわか野球ファンが急増します。
一方で、体操と水泳がベスト3内に入っているのは意外ですが、回答者は、真のスポーツファンまたはオリンピックファンといえるでしょう。なぜなら、実際はバドミントン、バスケ、卓球の方が有名選手は多く、メディアへの露出も高いので、そういった観点から、バドミントン、バスケ、卓球の方が日常的に人気です。
香港
体操・水泳はスター選手が多く(特に日本チームは香港でも知名度が高い)、毎回話題になるぐらい人気です。もう一つの理由は、どちらの選手も美男美女が多く目の保養となるからです。バレーボールは中国チームが出場していたので見る人も少なくありません(今はデモの影響で何とも言えないですが)。この順位には納得です。
水泳(飛び込みを含め)と体操は昔から人気の理由:1、中国チームが強い(昔は反中の雰囲気ではなかった)、2、(飛び込みと体操は)きれいな競技でルールがわからなくても鑑賞できる、3、スター選手が多くて、香港でも知名度高い。バレーボールは中国女子チームが香港でも人気だったため。(水泳(競泳)と体操は香港チームは強くないが、出場する選手がいる。自転車、バドミントンと卓球はワンチャンメダルを取れるかどうかレベル)
タイ
近年の女子バレーボールチームは世界レベルに対抗できるほどに強くなってきたので、国民に大変、注目されています。男女問わず、愛国心を持つ人なら誰でも応援したいスポーツとなりました。またオリンピックに向けて、タイのバレーボール代表チームの事前キャンプ地が岡山市に決まったことが、タイ現地でも発表されました。
一方、現在はサッカーブームも巻き起こっています。タイでも日本のJリーグのように、全国にプロサッカーチームが広がり、それぞれのチームには熱狂的なサポーターが生まれ、熱い応援を毎試合、繰り広げています。なかなかワールドカップにまでは出場することはできないのですが、これからのサッカーチームに期待しています。ちなみにサッカーの場合は愛国心ではなく、選手はCMなどにも出演していることから「有名/お気に入りの選手を応援する」という観点や、「どのチーム/誰がいるチームが優勝するのか」という観点で、興味があります。
マレーシア
国民的な人気度という観点からですと、バドミントンのみがダントツに1位で、その他のスポーツについては大差ありません。バドミントンは、国技ということもあり、日常的によくメディアに取り上げられているため、国民の間で浸透しているようです。とはいえ、オリンピックや世界的な大会となると、やはり自国の選手については注目をします。第3位の体操競技はマレーシア選手がよく国際大会でメダルを取る競技です。
インドネシア
バドミントンは昔から人気で、1972年のオリンピックで初めて競技種目となった際に、インドネシアチームは金メダル(選手名:ルディ ハルトノ、アデ チャンドラ&クリスチャン ハディナタ)を獲得しました。以来、オリンピックのバドミントン種目でメダルを獲るのは、ほぼ、インドネシア人です。 1992年の大会でも、女性シングルスと男性シングルスにおいてインドネシアが金メダルを獲得し、映画化されました。(参考:https://www.imdb.com/title/tt10394822/ )日常生活でもスポーツクラブや学校でも、一般的に誰もがプレーしているうえ、観覧する際にも、大変、盛り上がります。
現代においては、サッカーが男の子の習い事として人気で、水泳が女の子に人気です。
ベトナム
国内ではSEA GAMES 2019やワールドカップで、サッカーが盛り上がっています。勝ち進めば勝ち進むほど、SNS上でのシェアが多くなり、話題も広がっていきます。ナショナルチームに加えて、サッカーファンの歌手や俳優によって確立されたチームもあります。
いかがでしたか?FUN! JAPANの会員において、来年の外国人観光客は、行く先や時期を変えて、それでも日本旅行を楽しみに予定しているようです。
オリンピックシーズンは、東京よりもむしろ地方にチャンスがあるかもしれません。特にパブリックビューイングのあるところに外国人が集まる可能性が高いようです。
今のうちに準備をして、外国人観光客をおもてなししましょう。
[Fun Japan Communicationsについて]
アジア地域No.1規模の”日本好き”コミュニティ『FUN! JAPAN』を運営(2019年12月時点のWebサイト月間ユニーク訪問数270万人、 Facebookファン数467万人、会員数117万人)。現地消費者目線で多国展開する『FUN! JAPAN』の圧倒的メディア力と、そこで蓄積されたデータ、さらには消費者との直接的な繋がりを基にデジタルとリアルの施策を組み合わせ、 100社以上のお客様に対して訪日や海外商品の売上拡大をサポートしています。