香川県のインバウンド・訪日外国人観光客データと旅行の傾向
この記事では、アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、これまで企業・行政のインバウンド施策支援を行ってきた知見をもとに、香川県のインバウンドに関するデータと訪日外国人旅行者の需要動向を解説していきます。
データで見る香川県のインバウンド状況
訪日観光客数(2019年)
2019年の香川県の訪日外国人客数は315073人で、全国27位。
四国地方の香川県は、瀬戸内海を挟んで神戸などから容易にアクセスできる県といえます。うどんが有名なほか、近年では父母浜がSNS映えスポットとして有名となっています。多言語対応やWiFi対応が遅れていることが、訪日旅行者の観光ルートに定着していない要因といえます。インバウンド関連事業を定着させ、プロモーションを実施すれば、訪日旅行者数が伸びると予測されます。
訪日観光客数の推移
国別、訪日観光客数の推移
2019年の訪日観光客数を国籍、地域別にみると台湾人が訪問者の24.7%を占め、最も多く訪れています。続いて中国が23.26%、香港14.79%、韓国13.15%、その他6.57%となり、上位5カ国で全体の82.47%を占めています。
インバウンド消費額(2019)
・インバウンド消費額は150億円で全国23位。
・1人1回あたりの旅行消費額単価は47610円で全国14位。
・1人1泊あたりの旅行消費単価は13569円で全国9位。
インバウンド消費額の国別割合(2019)
2019年のインバウンド消費割合を国籍、地域別にみると中国がインバウンド消費額の34.08%を占め、最も多くお金を使っています。続いて台湾が21.69%、香港18.15%、韓国9.57%、その他3.53%となっており、上位5カ国で全体の87.02%を占めています。
費目別消費内訳(2019)
香川県における2019年のインバウンド消費額を費目別でみると、宿泊費が消費額全体の37.59%を占め、続いて買物代が31.15%,飲食費が25.44%となっています。
アジアの訪日外国人の意見
香川県に対するアジアの訪日外国人観光客の第一印象
訪日リピーターの多い台湾人、香港人、タイ人、そしてインドネシア人の間では讃岐うどんのイメージが強いようですが、残念ながら観光スポットのイメージは薄いようです。
香川県でアジアの訪日外国人観光客の人気の観光地
訪日リピーターの多い台湾人、香港人の間では、玉藻公園(高松城跡)父母ヶ浜や直島の観光スポットが有名のようです。また、小豆島や四国村は香港の旅行者にも知られており、写真好きのタイ人の間ではエンジェルロードは人気があるようです。
香川県でアジアの訪日外国人観光客に人気の体験、アクティビティ
訪日リピーターの多い台湾と香港では、特産物として有名なうどんを作ってみるうどん作り体験が人気のようです。インドネシア、マレーシア、ベトナムは香川県のアクティビティについて、印象がないようです。
香川県でアジアの訪日外国人観光客に人気のグルメ
訪日リピーターの多い台湾、香港ではそうめん讃岐うどんが有名であり、また骨付き鶏オリーブ(小豆島)も香港では知られているようです。残念ながら、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムでは香川県のグルメの印象はないようです。
香川県でアジアの訪日外国人観光客に人気のおみやげ
訪日リピーターの多い台湾と香港ではうどんが人気のおみやげのようです。さらに、香港ではオリーブ関連商品も人気があります。インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムは香川県のおみやげについて、印象がないようです。
香川県でアジアの訪日外国人観光客に人気の宿泊エリア
訪日リピーターの多い台湾、香港、タイでは、高松市周辺が人気の宿泊エリアのようです。また、台湾人は三豊市直島、香港人は小豆島周辺で観光を楽しんだ後に宿泊する人もいるようです。
参考資料:訪日外国人消費動向調査(官公庁)、訪日外客数の動向(JNTO)より推計
いかがでしたか?都道府県によってインバウンドの有効な施策や、外国人旅行者からの需要は異なります。弊社Fun Japan Communicationsでは、これまでの知見を活かし、さまざまな企業様・自治体様に向けて、プロモーション施策のサポートや、メディア運用の代行サービスを実施しております。
香川県向けのインバウンド施策や、海外ユーザー・訪日旅行者の取り込みをお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。